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五嶋龍プレゼンツ アンサンブルDITTO 6月コンサート開催へ 記者会見レポ [コンサート情報]


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こんにちは 上野まり子です。

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今年も多くの韓国アーティストが来日し、コンサートやイベントを開催している。K-POPを中心とする韓国音楽はドラマの主題歌として人気を博し、日本での韓国音楽の普及に一定の役割を果たしている。ドラマコンサートなどでその生歌を聴けるチャンスも多く、人気に拍車を掛けた。またそのアーティスト達が単独コンサートの開催のためぞくぞくと来日している。その人気はドラマとともに不動のものになっている。
そんな中、K-POPならぬK-クラシックのコンサートが開催される。

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そしてそのコンサートの紹介者であり共演するのが、日本を代表するクラシック界のプリンスでヴァイオリニスト五嶋龍だ。ご存知の通り、同じくヴァイオリニスト五嶋みどりの弟として幼い頃から注目され、数多くのドキュメンタリー等で、ヴァイオリンに掛ける熱い想いが密着映像で伝えられてきた。そんな彼が昨年韓国で参加したのが「Ensemble DITTO(アンサンブル・ディト)」のコンサートだった。「アンサンブル DITTO」はこれまでのクラシック音楽の概念を超えたスタイリッシュなグループとして2007年にデビューした。ニューヨークをベースにしてコア・メンバーを中心に、楽曲によりその都度世界中で活躍する超一流のソリストを加えて増減する。世代や国を越えて多くの観客に訴えかけるセンスとパワーを持っている。

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このアンサンブルを率いるのはヴィオラ奏者リチャード・ヨンジェ・オニール、韓国クラシック界のスター・アーティストだ。韓国系アメリカ人である彼はジュリアード音楽院に学び、現在はUCLAのハーブ・アルバート音楽学院にて最年少講師として教鞭をとっている。またホ・ジノ監督の映画「幸福(ハピネス)」や、「白い巨塔(SBS/2007) 」のサントラに参加、ドラマ「ベートーベン・ウィルス」第8話にゲスト出演、人気音楽番組「ユン・ドヒョンのラブレター」にも出演とクラシック以外の活動も精力的に行っている。
2007年「アンサンブルDITTO」デビューコンサートでは音楽性は勿論、洗練されたステージ・マナーで観客や音楽関係者を魅了した。また2009年6月、Seoul Arts Center Concert Hallで3日間開催されたコンサートも大評判でチケットは即日完売となっている。クラシックの王道を行く選曲ながらスタイリッシュでクールな演奏は従来のクラシック音楽ファンを超えて多くの若者たちの心を捉えた。このコンサートに参加したのがハーバード大学在学中の五嶋龍だ。彼らのエキサイティングな音楽作りと真摯な姿勢、誠実な人間性に魅了され、共演以来互いの演奏技術をリスペクトしあう仲だと言う。そしてこの度DITTO日本デビューに際し、紹介者の役割と同時に共演者として再びステージを共にするになったのだ。


1月19日(火)東京uraku 青山にて記者会見が行われた。
最初にPVによるグループの紹介映像が上映された。第一印象はクラシック+POPs+JAZZと言うイメージを受けた。確かにクラシックだが従来のものとは明らかに違う。
主催者からコンサートの趣旨についてクラシック音楽を多くの方に楽しくご覧頂くプロジェクトとして天才スタープレイヤーによるクラシックコンサートの企画となったと紹介された。

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このプロジェクトのプレゼンターとして来日した五嶋龍がアンサンブルDITTOの魅力について、これまでのクラシックからの進化のアイディアが明快にビジョン化されたクループで団結感がある。クラシックに自然な形でモダンを取り入れた新しいスタイルで、クラシック界への新しいビジョンの必要性を感じていた中、仲間に入れてもらい影響を受けた。クラシック界をリードして行くビックグループとして世界に紹介して行きたいと抱負を語った。

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アンサンブルDITTOリーダー、ヨンジェ・オニール氏は6月にコンサートが出来ることについて光栄だと挨拶し、韓国において昨年行われた五嶋氏とのコンサートは非常にエキサイティングだった。DITTOは韓国において仲間でスタートし、そのつながりはスペシャルなものだ。このコンサートは日本から始めて世界へ広げて行きたいとした。
記者質問
Q:韓国でのコンサートの感想は?
A(五嶋):メンバーには先輩もいて、ピアニストのジ・ヨンはジュリアード音楽院の後輩に当たる。同窓会のようで新たな音楽を作りだすという喜びがあり大きな思い出になった。またコンサートはクラシックとは思えないほど反応がストレートだった。クラシックコンサート鑑賞は概してマナーをわきまえるなどのトラディショナルがある。その点が弊害になるだろうとプログラミングにおいても工夫を凝らし、室内楽と言うよりメンバーひとりひとりがアイディアを持ち、幅の広い演奏となった。『動物の謝肉祭』のカーニバルの様だった。
(この時、五嶋氏はクラシックのコンサートは<ガチガチになりガチ>などと、このコンサートの趣旨に即してかジョーク?も飛ばす余裕を見せた。)
Q:アンサンブルDITTO結成のきっかけは?
A(オニール):4年前に室内楽を愛する仲間でプロジェクトを立ち上げた。ニューヨークリンカーンセンターでのコンサートなど、様々な音楽を好きな仲間と一緒に出来ることは嬉しい。
Q:メンバーは6人のようだがメンバーの入れ替わりは?
A(オニール):限られた同じメンバーで演奏する事は考えていない。メンバーが固定されることで室内楽としての楽曲が限られることは避けたい。また指揮者がいないため全員で作り上げていくスタイルだ。前回はチャイコフスキーの壮大な楽曲を選んだが、その時のメンバーを固定しているわけではない。
A(五嶋):韓国でのコンサートの際もDITTOの6人のメンバーと僕に加えゲストも出演した。メンバーひとりひとりがソリストとしてキャリアを持ち、独自の感性を持ち寄って音楽を作っている。今回も特にメンバーが辞めたわけではない。
Q:2011年もこのメンバーで続けるか
A(五嶋):それは解らない。常に変化するのが魅力だ。
Q:映画『ハピネス』、ドラマ『ベートーベン・ウィルス』への出演エピソードは?
A(オニール):出演はしたが、俳優としてではなく、韓国人にクラシック音楽を広める事は意味があると思った。
Q:演奏と演技の違いは?
A(オニール):ヴィオラを通じて音楽を伝えることは出来たと思うが、せりふや演技はプロではないので困難だった。
(ここで五嶋氏が通訳に助け舟を出した。)
A(五嶋):コンサートでは自分のやるべきことをやることで気持ちを伝え、それに伴い表情や体が付いてくる。しかしカメラの前だと表情や体が中心にコミュニケーションをとる事になる為、難しかったと言っている。
Q:五嶋さんは出演してみたいか
A(五嶋):出演してみたい映画はいくつかある。『ターミネーター』が大好きだ。シリーズの#5,#6において、1秒だけで圧倒的なインパクトのあるシーンに出演してみたい。
(ここで会場は大きな笑いに包まれた。)2011年の『ガンズ』にも大きな関心を寄せている。
Q:コンサートへの意気込みは?
A(オニール):昨年の韓国での公演において、五嶋氏のパガニーニ「♪ラストコンチェルト」の演奏に大きな感銘を受けた。6月のコンサートでもそのマジックがあれば良いと思っている。
A(五嶋):韓国でのコンサートでパガニーニ「♪ラストコンチェルト」の演奏に“凄い!”と言われた言葉で仲間になれた実感を持った。すでにこれまでになかった形でクラシック音楽を紹介して行くというミッションがあるが、ステージでどのような変化を遂げていくか僕たち自身も楽しみにしている。

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この後記者達にとってとても嬉しい機会が与えられた。
ヘンデル-ハルヴォルセンの「ヴァイオリンとヴィオラのためのパッサカリア」、来日したばかりのお二人だったが、“軽く合わせただけでこんなもん!”と言う五嶋氏の言葉通り、お二人の演奏は見事なものだった。

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演奏の後、フォトセッションが行われた。二人は楽しそうに会話、勿論英語だ。多くのカメラのリクエストに気さくに応える彼ら、特に演奏している真似をして欲しいとのカメラマンのリクエストに“それなら演奏している時に撮ってくれれば良かったのに!”と五嶋氏。だが演奏している時は撮影が禁止だったのだ。ところで演奏している真似というのは結構難しいものだ。そこで急遽撮影の為にもう一度演奏してくれることになった。
こうして来日記者会見は終了となった。

“とにかく楽しいんです。”という五嶋氏の言葉が印象的だった。
さて6月のコンサート『五嶋龍プレゼンツ アンサンブルDITTO デビュー in ジャパン』はどのようなクラシック音楽をどのような形で楽しませてくれるのか、期待が膨らむ。
チケットの一般発売は2月28日から開始となる。

 【今日の一言】
五嶋氏には今回初めてお目にかかった。ご存知クラシック ヴァイオリン界の有名兄弟として姉の五嶋みどりとともに小さい頃から注目を浴びていた龍氏、随分昔になるが、あるドキュメンタリー番組で母親と二人三脚での音楽留学が取り上げられていた。すでに有名プレイヤーであったが自宅での練習ふりは通常の親御さんから<やらせられている>ではなく、自ら本当に楽しそうに練習をする。音楽仲間とともに<じゃ、やろう!>とすぐに始める。一日数時間もヴァイオリンを手にして、それでもちっとも飽きない、楽しいと話していた。私も3歳からヴァイオリンを習っていたが音が思い通りに出ないときなどいやになることがしばしばあった。結局は目新しい楽器に興味が移り、10才くらいでやめてしまったが、今はもう一度トライしたい楽器の一つだ。勿論どの程度弾くことが出来るかは怪しいものだが。とにかく今もやはりヴァイオリンの音色は大好きだ。前夜来日したばかりでも息の合った演奏を披露した彼ら、“ちょっと、合わせただけでこの程度ですよ。”とアピールする五嶋氏に<音楽>すなわち<音を楽しむ>と言うことを再認識させられた。

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<公演概要>
『五嶋龍プレゼンツ アンサンブルDITTO デビュー in ジャパン


<東京公演>
日時:2010年6月28日(月) 開場18:00 / 開演19:00
場所:東京国際フォーラム ホールA 
チケット価格:S席 ¥5,000/ A席 ¥4,000/ B席 ¥3,000(税込)
お問い合せ: イープラス 0570-06-9939
チケット発売日:2月28日(日)

<大阪公演>
日時:2010年6月29日(火) 開場18:00 / 開演19:00
場所:ザ・シンフォニーホール    
チケット価格:S席 ¥5,000/ A席 ¥4,000/ B席 ¥3,000(税込)
お問い合せ:ABCチケットセンター 06-6453-6000
チケット発売日:2月28日(日)

主催
東京:テレビ朝日、イープラス、バックステージプロジェクト、オフィスGOTO、
博報堂メディアパートナーズ
大阪:朝日放送
後援
東京:駐日韓国大使館、韓国文化院
大阪:駐大阪大韓民国総領事館、韓国文化院

出演 アンサンブルDITTO
リチャード・ヨンジェ・オニール(ヴィオラ/音楽監督)
ステファン・ジャッキーヴ(ヴァイオリン)
マイケル・ニコラス(チェロ)
ジ・ヨン(ピアノ)
五嶋龍(ヴァイオリン)

演奏予定曲
ヘンデルーハルヴォルセン:ヴァイオリンとヴィオラのためのパッサカリア(リチャード・ヨンジェ・オニール&五嶋龍)
ブラームス:ピアノ四重奏曲 第1番ト短調 作品25 (アンサンブルDITTO)
モリコーネ:ニュー・シネマパラダイスより「愛のテーマ」 (アンサンブルDITTO&五嶋龍) 他

公演HP
http://eplus.jp/ditto

五嶋龍オフィシャルウェブサイト
https://www.ryugoto.com/index.html


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うつマモル

今晩は。読み応えのある素敵なブログですね。またお邪魔させて頂きます。
by うつマモル (2010-02-27 00:02) 

上野まり子

うつマモル様

ご訪問ありがとうございます。
記事をお楽しみいただきうれしいです。
またお越し下さい。
by 上野まり子 (2010-02-27 01:21) 

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