SSブログ

人間への深い愛を描いた『マイウェイ12.000キロの真実』記者質問 [映画 試写会REPORT]


スポンサードリンク



M-ph-O-6990.jpg

こんにちは 上野まり子です。
前ページに続き、『マイウェイ 12.000キロの真実』緊急フッター特別上映&記者会見の模様をお届けする。
『マイウェイ 12.000キロの真実』のハイライトシーンであるノルマンディー上陸作戦のシーン。
これまでとは違いドイツ側から描かれた戦闘シーンの迫力に圧倒された。オダギリジョー氏が“半端ない!”と表現し、生きて帰って来られたことが奇跡のようだと言うのも最もだと思わせた。
そのスピード感、迫力に本当の戦闘の真只中に置かれたよう錯覚さえ覚えた。


M-O-6983.jpg

マスコミと共に着席して映像を観ていたカン監督、オダギリジョー氏が再び登壇した。
オダギリジョー氏は開口一番、“解っていただけたかな!これをやらされていたんですよ!”。と一言。規模、迫力共にすごい、観ていて震えが来たとオダギリジョー氏。だが撮影現場ではまだ撮るのかと苛立った事もあったそうだ。それでも監督の求めるものを表現しようと何とかついて行ったが、頑張り甲斐があった。爆発のタイミングやその他細部に渡る指示について、監督はすごい人だと絶賛した。


記者からの質疑応答。
Q:チャン・ドンゴン氏との共演についての感想。

M-O=6959.jpg

A(オダギリ):何度も言っているが素晴らしい人というしか表現のしようがない。寒い撮影現場で総勢何百人にも及ぶスタッフ全員にネイム入りのダウンジャケットをプレゼントしていた。日本では高倉健さんがスタッフに時計をプレゼントすると聞いたことがあるが、韓国の高倉健にあたるというイメージだ。
Q:オダギリジョーさんからチャン・ドンゴン氏へプレゼントは?
A(オダギリ):僕のロゴ入りのものはいらないでしょ!(笑)
Q:オダギリジョー氏が教祖と言われていた理由について

M-2-6993.jpg

A(監督):現場の女性スタッフの中に教祖を慕うような情熱的なファンが多くいたという意味だ。
Q::その事をご本人は知っていたか。
A(オダギリ):今日初めて聞いた。最近教祖について事件があったばかりなのでコメントは控える。(笑)
A(監督):3人の編集スタッフは女性で、オダギリジョー氏の熱狂的なファンだ。私がオダギリジョー氏のシーンを少しでもカットしようとすると彼女たちから大反対された。
A(オダギリ):その様な方がいてくれるから仕事が続けられる。ありがとうございます。
Q:監督は撮影現場に赴きたくないと思った瞬間はあったか?

M-K=6850.jpg

A(監督):正直申し上げて毎日行くのが嫌だった。通常は一日12時間が撮影スケジュールだが、毎日が時間との戦いだった。1カット1ショットをどのようにしたら無事に撮り終えるか、どのようにしたら望むものが撮れるかと熾烈な戦いの連続だった。そのうえ大変寒かった為、現場に入るのは気が重かった。
Q:マラソン選手を目指す役で、谷川真理さんにコーチを受けたそうだが。
A(オダギリ):谷川さんにはフォームの矯正をしてもらった。撮影では長距離を走る事はないが、足の筋肉も選手らしく見えるように訓練した。皇居の周りや東大の構内で練習した。猫ひろしさんとも練習を共にした事があるがとても早かった。これを機会に、海外の都市を走ることが趣味になり、カンヌやニース、ラトビアなどで走った。
Q:第2次世界大戦が舞台だったが、歴史について認識を新たにしたか?

M-2-6982.jpg

A(オダギリ):第2次世界大戦については日本、韓国、中国各国の思うところがあるだろう。だからこそ、これまで作品にしづらかったのだろうし、特に日本では扱うことが出来ないだろう。今回の作品は韓国の製作で日本、中国が協力するという企画に意味があると感じ、出演することにした。歴史は様々な側面があり難しい。国によって、その時々に見解が左右する事がある。史実どおりとは行かなくとも自分が韓国映画の中の日本人を演じたことでウソがないように、また日本人の姿勢を貫いたつもりだ。演出上嫌な日本人として描かれているところもあるかもしれないが、エンターテイメントの世界の約束事だと理解して欲しい。第2次世界大戦当時、自分が日本人として戦っていたらこうであっただろうという思いで演じた。

カン・ジェギュ監督は現在映画完成の最後の段階に来ている。皆さんの期待に沿える作品に仕上げたいと思っている。楽しみにお待ちいただきたいとメッセージした。
その後、フォトタイムが設けられた。

M-PH-7087.jpg

3カ国の軍服を着ても生き延びた長谷川辰雄とキム・ジュンシク。全てを失ってもまだ生きる道<マイウェイ>を選んだ彼らの絆。監督は“これは戦争映画ではありません。希望を描いた物語です。人間を心から理解し、愛するということを知るきっかけとなる映画になってほしい。”と語っている。
見失わなかった夢と希望を描いた『マイウェイ 12.000キロの真実』、人間の本質を描いた本作は新春1月14日(土)全国ロードショー公開。
なお、12月19日にはカン・ジェキュ監督はじめ、チャン・ドンゴン、ファン・ビンビンが来日し、オダギリジョーと共に記者会見に臨む。取材を予定しているので追ってお届けする。

 


poster.jpg
公式ページ http://myway-movie.com
 
 

【概要】
2011/韓国/シネスコサイズ/ドルビーデジタル
監督:カン・ジェギュ (『シュリ』『ブラザーフッド』)
脚本:カン・ジェギュ、キム・ビョンイン、ナ・ヒョン
撮影:イ・モゲ(『悪魔を見た』『グッド・バッド・ウィアード』『オアシス』)
出演:オダギリジョー、チャン・ドンゴン、ファン・ビンビン、キム・イングォン、夏八木勲、鶴見辰吾、山本太郎、佐野史郎、浜田学、イ・ヨニ、ト・ジハン
配給:CJ Entertainment Japan/東映
[コピーライト] 2011 2011 CJ E&M CORPORATION & SK PLANET, ALL RIGHTS RESERVED

 

本サイトで掲載されている記事、写真の無断使用・無断複製を禁止いたします。
Copyright 2011 OFFICE MARIKO. All Rights Reserved.



スポンサードリンク


nice!(9)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:テレビ

nice! 9

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました
上野まり子のアジアン・スターインタビュー

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。