オダギリジョー、チャン・ドンゴン『マイウェイ12.000キロの真実』完成披露試写会舞台挨拶 [アジアンスター 取材REPORT]
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こんにちは 上野まり子です。
映画「マイウェイ 12,000キロの真実」の2012年1月14日(土)の全国公開に先駆けて日本初となる完成披露試写会が12月19日、新宿バルト9で行なわれ、カン・ジェギュ監督始めチャン・ドンゴン、ファン・ビンビンが来日してオダギリジョーとともに舞台挨拶に立った。またその後、場所をザ・ペニンシュラ東京に移し、来日会見が開催された。
時は1928年、日本占領下にあった朝鮮。ストーリーは長谷川辰雄とキム・ジュンシクの出会いの時から始まる。そして走ることが好きだった二人はやがてオリンピックを目指すマラソン選手に。
しかし時代は二人の友情を許さない。運命の悪戯で出会いと別れを繰り返すことになった彼ら。日本、ソ連、ドイツの軍服を着てアジアからノルマンディーまで12.000キロにも及ぶ戦い日々。
全てを失っても生きる事を選んだ彼ら、それは何故だったのか。スケールの大きい戦闘シーンを背景に人間ドラマを描いた『マイウェイ 12.000キロの真実』、その発端はアメリカ国立公文書館で見つかった一枚のアジア人の写真から。その存在が明らかになるとマスコミも大きく取上げた。
一般の方の上映前に行なわれた舞台挨拶に登壇したカン・ジェギュ監督、オダギリジョー氏、チャン・ドンゴン氏、ファン・ビンビンさんは大きな拍手で迎えられた。
オダギリジョー氏は完成作品を初めて観た際にその迫力に驚いたと言う。不安も大きいがこれまで以上の衝撃になるだろう、楽しんで観て欲しいと挨拶した。
チャン・ドンゴン氏は来日の度にいつも暖かく迎えてくれて感謝する。9ヶ月間、スタッフや共演者と共に懸命に作った作品、日本初上映と言うことで期待で胸が躍る。皆さんの声援を期待するとした。
ファン・ビンビンさんは多くの来場に感謝する。この作品で皆さんとご一緒できた事はとても光栄だ。この映画は人間ドラマを描いた素晴らしい作品、応援していただいたら嬉しいと美しい笑顔を見せた。
ここでMCがまずはキャストにお話をと進行しようとすると“ちょっと待って、僕にも一言!”とカン・ジェギュ監督。この映画は戦争映画のため、観客が男性ばかりだったらと心配したが、90%が女性で安心した。キャスティングが成功だったという事だと満面の笑顔。
チャン・ドンゴン氏との共演の感想を訊かれたオダギリジョー氏は彼は普段から優しく、誠実で礼儀正しく、謙虚な人物で皆さんが抱くイメージどおりの素晴らしい人。日本には消えてしまったタイプの男性だと表現すると会場も同調の拍手だ。またチャン・ドンゴン氏はチューブ、チェッカーズ、サザンオールスターズ、徳永英明の曲が好きでカラオケで一緒にデュエットしたエピソードを紹介した。
確かに選曲は僕ですと正直に答えたチャン・ドンゴン氏、より早く親近感が持てるようにという配慮からだった。オダギリジョー氏との初共演の印象を訊かれ、最初は内気な人だと言う印象を持っていたが、実はユーモアのある人であまり時間を置かず親しくなれた。それに共通の話題もあったしね!と答えている。実は撮影中にお二人ともお子さんが出来たのだ。
前回の特別フッテージ試写の会見の際にオダギリジョー氏が明かしたサイン入りのダウンジャケットをプレゼントしたことについては、寒い中、長い間一つの作品に懸命に取り組んでいる全てのスタッフやキャストは同じ船に乗っているようなもの、同士として団結力を育むためのユニホームのようなものだったとその意図を説明した。
ファン・ビンビンさんはアクションもある困難な役を引き受けた理由について、カン監督作品『シュリ』は中国でも多くのファンがいて、自分もその一人で大好きだった。そのカン監督作品への出演という事で喜んで引き受けた。また日本、韓国を代表するイケメンとの共演も一つの理由で、其々の魅力を存分に発揮していて、更に魅了されるだろうと答えた。
京城からノルマンディーまでのはるかな距離を若い二人が生死の境でどのように生き延びたか?二人の気持ちがどのように変化したのか?と考えた。それがこの映画の製作に突き進んだ原動力だったと語るカン監督。また日本占領下で日本人と韓国人の二人の心の変化を描きたかった。戦闘シーンはもとより、どの撮影も困難を極めた。団結し苦労して撮影した想い入れのある作品だとした。
この後マスコミによるフォトセションが行なわれた。
次回は場所を移して行なわれた来日記者会見の模様をお届けする。
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実話から生まれた、衝撃と感動の物語
日本・ソ連・ドイツ3つの軍服を着る事になった数奇な運命
(C) 2011 CJ E&M CORPORATION & SK PLANET, ALL RIGHTS RESERVED
2012年1月14日(土) 全国ロードショー
公式ページ http://myway-movie.com/
2011韓国
シネスコサイズ/ドルビーデジタル
2011 2011 CJ E&M CORPORATION & SK PLANET, ALL RIGHTS RESERVED
提供:CJ ENTERTAINMENT AND SK PLANET
配給:CJ Entertainment Japan/東映
出演/オダギリジョー、チャン・ドンゴン、ファン・ビンビン、
監督/カン・ジェギュ (「シュリ」「ブラザーフッド」)
脚本/カン・ジェギュ、キム・ビョンイン、ナ・ヒョン
撮影/イ・モゲ(「悪魔を見た」「グッド・バッド・ウィアード」「オアシス」)
<STORY>
1928年日本占領下の朝鮮で日本人と朝鮮人の少年が出会った。境遇は全く違うが、走る事が好きな二人はマラソンでオリンピック出場を夢見た。しかし、時代は国籍の違う彼らの友情を許さなかった。運命のいたずらにより、彼らは日本・ソ連・ドイツ3つの軍服を着て戦うことになる。アジアからノルマンディーまで12,000キロにも及ぶ戦いの中、全てを失っても生きる道を選んだのは何故か?そこには衝撃の事実と感動のドラマが隠されていた。
【今日の一枚】
久しぶりの取材となったチャン・ドンゴン氏、いつも変わらず誠実で真面目なイメージ。そんな性格は立ち姿にも現れている。
【当サイト内関連ページ】
http://uenomariko.blog.so-net.ne.jp/2011-12-09
http://uenomariko.blog.so-net.ne.jp/2011-12-13
http://uenomariko.blog.so-net.ne.jp/2011-12-23
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