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キム・ヒョンジュンライブ”TONIGHT”取材レポ [K-POPアーティスト取材レポート]


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「KIM HYUN JOONG Premium Live "TONIGHT" 」が10月20日、21日の両日、幕張メッセ国際展示場1-2ホールにて開催された。この公演は夏に横浜で予定されていた花火&Liveの振り替え公演で、今回は21日(月)の模様をお届けする。

 平日の14:00開演にもかかわらず、会場は、思い思いのコスチュームや髪飾りを着けた幅広い年代のファンで埋め尽くされ、キム・ヒョンジュンの人気を改めて実感させられた。

 オープニング映像が流れると、暗くなった会場には主役の登場を待ちわびる、蛍光グリーンのペンライトが一斉に揺れ始める。一曲目「♪Unbreakable」、キム・ヒョンジュンは舞台中央せり上がりからの登場だ。続いて「♪Break Down」。黒のヒップホップ帽に黒のパーカーとズボンの衣装で、バックダンサーとの息もビッタリ。時折見える胸元がセクシーだ。ビートの効いたダンス曲と炎の演出で、開始早々ボルテージは一気にMAXに。「♪Gentleman」は、白×黒のジャケットを羽織って、今度は可愛いダンス。

 少し息を切らせ、白いタオルで汗を拭いてから、まずは日本語で「コンニチハ。」「朝目覚めた時、今日は昼の公演なので、どのようにコンディションを整えようかと思ったけど、こんな経験は一度や二度ではない。始まってしまえば一番の力を発揮出来ると確信を持っている。」とベテランらしい余裕のある言葉だ。「ファンの皆さんも朝早く起きたから体がなまってますね?」「クジョ?(そうでしょ?)」キム・ヒョンジュンに倣って、ファンも腕を回す体操を。「前の人の頭に当たる位大きくね。」「次は一番大事な喉をほぐしましょう。」と、低音・中音・高音・一番大きな声の4段階に分けて、お手本を見せるが、会場からは思った程の声が聞こえない。「ジュンビデキタ?体面を保たないでね。」ファンは一斉に叫ぶが、未だ満足の行く声量ではない。「今日は曲ごとに、これ以上の声が出なければアンコール曲が減るかも。」キム・ヒョンジュンの言葉に驚いたファンの「え~!」と言う声が、この日一番の大きな声援となり会場に響き渡ったのは言うまでもない。「人は自分の為には正直になるんだね。」こうしたファンとのやり取りも、キム・ヒョンジュンならではのユーモアセンスに溢れ、楽しい気分にさせる。この雰囲気のまま曲紹介と、MCも見事だ。「♪Please」は、生バンドを従え、一人しっとり歌い上げる。

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 ペットボトルを手に「ごめんなさい、僕だけ飲んじゃって。皆さんも持ってたら飲んで。無い方は隣の人に一口貰ってね。」「今日はこのライブの後、会社の打上げしか残ってないから、ここで燃え尽きたいと思います。」「♪Your Story」に続き、「僕は生きていく上で、家族や友人、スタッフとか沢山の人に囲まれているけど、生きているもう一つの大きな理由はファンの皆さんがいるからです。次の曲「♪僕が生きているのは」を皆さんに捧げます。」「今日を楽しもうと言う意味で、また長くは語らず、次の曲を聴いてください。」スタンドマイクを握り、日本語で「♪Tonight」を熱唱。サングラスをかけて、「まだ力の残っているうちにサクサク進めます。」「次の曲からは思いっきり跳ねて下さい。」「♪Do You Like That」続けて「♪Lucky Guy」女性&男性ダンサーと一緒に賑やかなダンスパフォーマンスだ。歌い終わると、舞台中央の花道にいたキム・ヒョンジュンは次の準備の為、駆け足で戻っていく。その後、スクリーンでは、宇宙人キャラクターのアニメーションが流れ、幕間を退屈させない。このような演出も気が利いている。舞台後方階段から「♪U」を歌いながら再び登場。最後はU(You)の歌詞に合わせてファンの一人を指差すジェスチャーは、ファンの誰もが望むところだ。続いて「♪Kiss Kiss」花道に椅子を置いてダンサーと一緒に楽しく踊りながら。ファンもお決まりの掛け声と振り付けで会場がひとつになる。

「チョアヨ?(楽しい?)」「昨日も来た人?」の質問にかなり大勢の反応を見て、「この近所のホテルが喜んでますね。」「今日は朝、どうしようかと思ったんです。DVDを出さないといけないのに、良くない姿が映ったら困るなぁと。でも昨日よりコンディションがいいようです。」「何でも前向きに肯定して、出来る!と信じていれば確信が現実になる。皆さんも自分の何か掴めていないものを確信に変えて、信じてかなえて下さい。」「その前に笑うことを忘れないで。」次の曲「♪SMILE」へ。「♪I'm Yours」を歌い終わって、「何曲やってきたかな?歌の途中で、一瞬何かが永遠に出て行ってしまいそうだったけど、一生懸命引き戻しました。」会場からは「かわいい~」「ファイティーン」と声援が飛ぶ。

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「今日が誕生日の人はいますか?」花道近く、手を上げたファンを見つけると、「誕生日なのに、どうして独りなんですか?」「えっ?僕がいるから?」「僕が誕生日プレゼントになれますか?望みますか?」キム・ヒョンジュンが歌のプレゼントをするという。彼女にとって、これほど最高に嬉しいプレゼントは無いだろう。ステージ上で、キム・ヒョンジュンと2人っきりになった彼女には、会場中の羨望の目が注がれる。「この方の頭から血が流れないように、何も投げないで下さいね。訴訟問題になりますから。」スツール椅子が用意され、「お名前は何ですか?」「何歳ですか?」年齢の質問には口ごもる彼女に、キム・ヒョンジュンは「ニジュッサイ?若いね」と勝手に年齢を決めて、名前をちゃん付けで呼び、笑いを誘う。彼女へのプレゼントは「♪僕は君のもの」。最後のパートは会場のファンも一緒に歌い祝福。しかし、キム・ヒョンジュンは、「昨日よりみんなの声が小さくて、仕方なく歌ってるようだ。」と感じたようで、「いつかは皆さんも順番が来ますよ。」選ばれず、がっかりしているファン達の気持ちを上手くかわす。

「次の曲は、皆さんの為に編曲しました。少し洗練するように変えてみました。どれほど苦労したことか。この曲を歌う為にこのコンサートを行っています。ただそうだという話です。」と言って、またまた会場中の笑いを誘う。「イッショニ、ウタッテクダサイ。」ピアノのイントロが流れ「♪僕の頭が悪くて」。ファンの歌声が重なる。「やっぱり、皆さん気に入らなかったのかな?」の問いに、ファンが一斉に「えー!」の抗議。すると「わかってますよ。冗談です。皆さん敏感すぎます。」次の曲は日本語で、「♪君だけを消せなくて」。キム・ヒョンジュンが個人的に大好きな曲で、何故か心が安らぐらしい。優しいメロディーで、マイクを向けられて、ファン達も一緒に口ずさむ。
衣装チェンジの後は、「♪以前のように」。椅子とテーブルを使って、女性ダンサーとセクシーなダンス。Tシャツの裾を一瞬たくし上げると会場からは悲鳴のような歓声が。「♪君も僕と同じならば」。舞台後方の階段の上で、独りしっとりと歌うキム・ヒョンジュン。その場所が一段と高くせりあがり、後方のスクリーンからは無数の光線や光の粒。スポットライトが彼の着るTシャツのスパンコールに当り、キラキラと輝き美しい。

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 いよいよ大詰め。残り数曲のところで、「フー!」と一息ついて、「今、始まってから何時間位たったかな?」「30分位ですね」会場からは勿論「えー?!」と笑声。「すごく時間の流れが早い気がします。まだ力が残ってますよね?」「僕にもっと曲があればいいけど、もう出来る曲を全部やってしまったので、残念な気持ちを抑えて、残りの2曲にすべてのエネルギーを爆発させて、皆さんの力を見せて下さい。それによってアンコールの曲数が変わるかもしれません。」「ジャア、イッショニ。」「♪Let's Party」最後は、ダンサーと共に花道に出て「♪Cappuccino」(日本語)

 スクリーンで流れる映像が終わると、待ち構えたかのように、ファンが一斉に「キム・ヒョンジュン!キム・ヒョンジュン!」とアンコールを叫ぶ。程なく、舞台中央から、せり上がった彼は、金色のスタッズがちりばめられた赤い皮革のベストを身にまとい、日本語で「♪HEAT」を歌う。タイトル通り、会場は一気にヒートアップし、歌の最後には花火の演出が。アンコール2曲目は「♪Tonight」。続いて、「エブリバディ、エ、エ、エブリバディ」「シェキシェキ」とファンに掛け声を要求する。「リズムがぜんぜん合ってませんね。これをちゃんとやらないと!」今度はファンも出来る限りの声を出す。「♪Lucky Guy」舞台も会場もひとつになって、ジャンプ&ジャンプ。ベストを脱ぎ捨て、たくましい腕を上げ、そして舞台の端から端まで走り、「モット、モット」次の曲「♪Cappuccino」(日本語)を歌い終えると、「次は、本当に最後のアンコール曲です。」「えーっと言っても、これ以上、曲がありません。」キム・ヒョンジュンは、出せる限りの声をふりしぼって「♪Your Story」(日本語)を熱唱。「今日すべてのお客様に心から感謝の言葉を送ります。2013年最後のコンサートをこんな風に皆さんと過ごせて嬉しく思っています。最善を尽くせました。」最後はキム・ヒョンジュンの「アリガトウゴザイマシタ」の言葉に、ファンが一同に「おつかれさまでした~」と答え、「またドラマで会いましょう」と、独り大きく手を振ってステージを後にした。こうして、KIM HYUN JOONG Premium Live "TONIGHT"は終演となった。
(*20日、21日両日の画像が混在しています。また必ずしも場面に合ったものとは限りません。)

【今日の一言】
2時間半を超えるステージ、全24曲をひとり歌い上げたキム・ヒョンジュン。ビートの効いた激しく男らしい曲あり、軽快なリズムの可愛らしいダンス曲あり。時には、しっとりとバラード曲を聞かせ、数々のステージを踏み、積重ねてきた実力を見せつけた内容であった。彼の飾らないトークは、絶妙な笑いを誘い、ファン一人一人がステージの上のキム・ヒョンジュンとの会話を楽しんでいるようだ。キム・ヒョンジュンが、子供から年配の女性まで幅広い層に人気がある理由が理解できる気がした。<取材・TEXT E・Y>

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