イ・ジョンジェ 漢江を臨む絶景の自宅紹介 ファンミーティングREPORT [韓国俳優取材REPORT]
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こんにちは 上野まり子です。
今日は『イ・ジョンジェ 来日記念イベント&握手会』をREPORTする。
2月1日 九段会館大ホールにて映画俳優という名に相応しい大物俳優の初のファンミーティングが開催された。
イベントに先駆けて囲み取材が行われ多くのマスコミが集まった。
黒のスーツに身を包みマスコミの前に姿を現した彼、ファッションセンスがあることでも有名で自身チョン・ウソン氏と共にファッションブランドも持っているほどだ。
やや緊張気味で堅い表情だったもののさすが大物と思わせる雰囲気がある。
まずはご挨拶、初めてのファンミーティングにお越しになる方は昔から私を応援し、励まし愛してくれている方だと思うので特別で意味のあるものになるだろうと今回のイベントを位置づけた。ファンミーティングの為に準備したことは?には代表作 映画『イルマーレ』のスパゲティーを作るシーンを再現しようと計画したが会場が火を使えない為断念したといかにも残念そうだった。また日ごろおしゃれな彼にその秘訣は?との問いには短所を最大限にカバーする事と。ではその短所は?というと短所は自慢しないことにしているとウィットに富んだ答え。最近は 様にしているという韓国でのインタビューを彷彿させる。それでも異国の地、しかも初めてのファンミーティングの記者取材とあって緊張の様子がひしひしと伝わってきた。
クラシックな建物で特徴ある九段会館大ホールは収容人数1100名あまり、その3階の席まで一杯となった会場、彼のファンミーティングは初めてでもあり多くのファンは来日を待ち望んでいた事であろう。
ステージ上のスクリーンにはLEE JUNG JAE FIRST FANMEETING IN JAPANの文字とおしゃれな彼のファッションPHOTOなどが映し出された。その映像の終了と共に客席後ろから登場のイ・ジョンジェ氏、ファンに囲まれながらステージに向かうその顔は記者囲み取材とは違うとても嬉しそうな笑顔だ。
本当にありがとうございます。こんなに多くの人が来てくれるとは思っていなかったと彼、多くの作品に出ている彼だから当然と言えば当然だが、昨今は割りと若い人たちの来日が多いし、まして大物映画俳優の来日はあまりなかった。早速ファンの代表者からは大きな花束が贈られた。
近況について、ライブなのでとても緊張したという年末の『ハムレット』の舞台、7日間の公演のうち千秋楽が一番良い出来だったと回想する。この舞台は再編成してもう一度公演する予定になっていると紹介、ファンからは“日本でもやって!”と声が掛かる。また秋には映画が公開の予定だそうだ。
(自身の作品を真剣な目で見つめるイ・ジョンジェさんの姿にプロとしての厳しい姿勢をかいま見る事が出来た。)
イベント第1のコーナーは作品を見ながらのトーク。
最初の作品は日本でも昨年放送された『エアシティ』、国家情報員を演じ久しぶりのドラマ出演で話題となった作品だ。仁川空港を借りきっての撮影にセキュリティーが厳しく出入りが大変だったそうだ。また名前を呼ばれたり、“あ~!イップダ。(可愛い)”とのファンの声に撮影中とあって少し困ったようだ。ところで未公開のエピソードはと言うと、これが本国では口に出して言えないであろう事。実はこの作品はシナリオがあまり面白くなかったので出るつもりはなかったとご本人。6ヶ月間逃げ回った挙句、共演となったチェ・ジウさんからの“オッパー!必ず出てね”という電話にもう一度シナリオを見て≪いいかも!≫と思い直して出演したそうだ。“でも韓国ではあまり人気がなかった。”と正直なイ・ジョンジェ氏。
次の作品は出世作ともなったドラマ『砂時計』、このドラマがオンエアーされていた1995年当時はこのドラマを見るために町には人がいなくなったそうだ。それほどの人気作品、しかも作家も監督も有名とありドラマはうまくいくと思ったが、最初は出番がとても少なくシナリオのページをめくってもめくっても自分の出番はなかなかなかったと言う。それでも終盤には多くなり、とうとう代表作となった訳だ。
次は映画『タイフーン』、『チング』で有名なクァク・キョンテク監督作品、撮影期間も長く難しいシーンが多かったと当時を振り返る。せりふが少なかったものの海岸を走るシーンが多くトレーニングを積み、食事の管理もして苦労したそうだ。
続いて美しく はかないラブストーリー『イルマーレ』、ハリウッドでリメイクされた本作品に”“どうして主演が僕じゃなくキアヌ・リーブスなのだろう?”とやや不満気。そのためかハリウッド版は見ていないそうだ。美しい風景も人気の元だったため撮影終了後もアジア各国から多くのファンがロケ地を訪れたそうだが、今は台風によりすでにないそうで惜しいことだ。
さて最後は病気の妻を持つ芸人の悲哀を描いた『ラストプレゼント』、現在はお笑いブームの韓国だが、当時は今ほどではなかったそうだから先見の明があったのだろう。アイディア会議にも出てお笑いの勉強もしたがコメディーは難しかったと言う。ここでラストシーンを演じてもらうことに。イ・ジョンジェ氏が“イ・ヨンエ役は?”と訊くと、“ここにイ・ヨンエさんが沢山いるじゃないですか。”とのMC、その言葉に会場中が一笑いした後、ジョンジェさんは “ファイティング!”と 自分を励ました上、感情移入し迫真の演技を披露した。
第2コーナーはセルフカメラによる自宅紹介、トークだけのファンミはつまらないと言われこのアイディアになったそうだが性格を現してか綿密な撮影に自宅の大公開となった。
漢江が望めるすばらしい眺めの88通りに面した高層マンション、まずはリビングのお披露目、がっちりしたソファーに海外で購入したと言う品々が飾られている。アップライトピアノは映画『プリティー・ウーマン』のリチャード・ギアのように弾きたいと購入したが、先生に彼は子供の頃から習っていた手つき、あなたは10年習っても彼のようにはならないと言われあえなく断念、今は歌を習う時の伴奏用になっているそうだ。特に珍しかったのは昔写真館で見かけたカメラ、ニューヨークで購入したもので1930年代から40年代のものだそうだがすでにフィルムが製造されておらず観賞用になってしまったと惜しそうだ。続いて寝室。床にはおしゃれなフレームに入った写真がじか置きにされ白く清潔で整った感じ、ベッドに置かれた二つの枕に“寝相が悪いの?”とMCがかまをかける。“寝相は悪くないと思うけど何しろ一人で寝ているからわからない。”と彼、それには会場のファンから“え~!”とどよめきが。すると“いないってばー!”と本人。“ガラス張りのトイレはセクシーでしょ!”と話題を変える。ところで彼の部屋には3年前までテレビがなかったそうだ。ではどのように作品を見るか? 映画は映画館でドラマは見なかったそうだ。多くのCDが積まれた棚、ジャンルを問わずなんでも聞くそうだが目に留まったのは坂本龍一のCD。さて書斎はと言うとさすがインテリアデザイナーを目指したこともある彼らしく本棚には多くのアートブックや建築の本が並ぶ。今だにインテリアデザインへの思いは忘れられなくて本を買うようになったと言う。それにしてもセンスの良いセレクトだ。あまりにも綺麗に整頓された部屋に誰が掃除するのかとあらぬ想像をするMC、ファンも一緒に疑わしいとサインを送る。日本酒を飲みながら部屋の掃除をして飲みすぎて意識不明になったと話す彼にそれでも疑惑を抱くファン達。結婚していても良い年齢ですから恋人がいても当然というわけだ。
さて沢山並んだ演技大賞などのトロフィー、僕は運が良かったと謙遜する。韓国の芸能人は部屋に自身の大きな写真を飾るのが常だそうだがジョンジェさんはそれが嫌い。そこで母の為にと控えめな写真を本棚に飾っているそうだ。次に映し出されたのはファンレター、会場では自分が送ったファンレター見つけたファンが歓声をあげる。名前と住所は全て記録するそうだ。ファンにとってはとても嬉しいことに違いないし、彼のファンへの想いがわかるエピソードだった。
さてイベントも後半に突入、私物などのプレゼントコーナーでは自身が長く愛用していたジーンズやクロスのペンダント、映画『火の鳥』で使用したサングラス、新しいハンカチは今ここでとたっぷり汗をつけて。公正を期してと1階、2階、3階からそれぞれ2名ずつが抽選された。一つ一つ丁寧に手渡しハグする姿も紳士的、ファンはそれぞれ感激のコメントを発する。
一旦ステージを去った彼、次は全てのファンへと歌のプレゼント。俳優なのでと言いながら2曲を選曲、その1曲目はJames morrisonの「♪ You Give Me Something」、ファンの手拍子に励まされて歌う誠実な姿が新鮮だ。
続いては日本語の曲として韓国芸能人に大人気の曲「♪ I Love You」一生懸命歌った彼に大きな拍手が贈られた。
こうしてイベントはファンと彼だけの時間、握手会に移った。
記者囲み取材時今後は100%気に入った作品だけを選ぶのではなく、必要とされ演じられるキャラクターならば果敢に挑戦していきたいと今年の抱負を語ったイ・ジョンジェ氏。
さて私たちは次回どのような姿を見ることになるだろう。彼のチョイスを楽しみに待つことにしよう。
待望の
イ・ジョンジェ公式ファンサイト、公式ファンクラブが
4月下旬に発足の予定となった。
詳しくはオフィスマレンHPまで
http://www.office-mullen.com/
本サイトで掲載されている記事、写真については無断使用・無断複製を禁止いたします
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仕事中に携帯でニヤニヤしながら読ませていただきました。
緻密なレポとステキな写真をありがとうございます。
「イ・ジョンジェがファンミーティングをやる!」ということが信じられず
ご本人が会場に入って来られるまで 半信半疑でした。
エア・シティの記者会見では
「申し訳ないけど、韓流スターには興味ありません」と明言されていました
ので、何がきっかけで変化されたのか・・・。
上野さん、機会があったら聞いてみてください。
どちらにせよ生のジョンジェ氏を見られたのは 大変嬉しく
ドキドキの2時間でした。
期待してた以上に楽しく あっという間に終わってしまった印象です。
『イルマーレ』は映像・演技・音楽すべてにおいて完成度の高い
名作だと思っています。大好きな映画です。
次回作のドラマ「トリプル」も15日から撮影開始したようです。
イ・ソンギュン、ユン・ゲサン、イ・ハナとスターが勢揃いで期待できる
ドラマになると確信しています。(エア・シティみたいにコケませんように)
語り始めるとキリがありませんので(笑)この辺で。
記事アップしていただいてありがとうございました。
by nori☆J (2009-03-27 21:11)
nori☆J様
本当にお待たせいたしました。
実は私も本当に?と言う感じでした。
いわゆる韓流スターとは一線を隔した
韓国映画俳優というように考えておりました。
記者の囲み取材の際はとても緊張していらっしゃいました。
それでも自宅を公開するなど
とても貴重な映像も拝見でき楽しい会でしたね。
私は目が余り良くないので上のご自身の映像を見ているときの
あの真剣な目はさすがと写真を観てわかりました。
格好良いです。そしてやはり映画俳優というオーラを感じました。
『イルマーレ』は私もこの仕事をする前に見ておりまして
とてもよい作品だったと思います。
新しい作品も多くの関心が集まりますように願っております。
またお越しくださいませ。
by 上野まり子 (2009-03-28 02:01)
一目で「イルマーレ」の俳優さんだと分かりました。
あれからもう何年経ったのだろう。
by U3 (2009-03-29 07:39)
U3様
『イルマーレ』は2000年の作品です。
原題は『時越愛』と言うそうです。
この原題素敵だと思いました。
2006年にはキアヌ・リーブス、サンドラ・ブロックで
ハリウッド リメイクされましたね。
またお越し下さい。
by 上野まり子 (2009-03-29 11:07)