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チャン・ドンゴンは眼差しで演じられる俳優 「マイウェイ12.000キロの真実」完成報告会見 [アジアンスター 取材REPORT]


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こんにちは 上野まり子です。
12月19日(月)、映画『マイウェイ12.000キロの真実』完成披露試写会舞台挨拶に続き、
場所をザ・ペニンシュラ東京に移し来日完成報告会見が行なわれた。
メインテーマが流れる中、カン・ジェギュ監督を先頭に主演のオダギリジョー、チャン・ドンゴン、ファン・ビンビンが登壇した。

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オダギリジョー氏は日本での初上映に緊張しているとした上、日本に於いては戦争映画を製作する機会、観る機会があまりない。カン・ジェギュ監督は日本でも大ヒットした『シュリ』、『ブラザーフッド』の監督として韓国でも歴史に残る監督と言われている。戦争映画の醍醐味をフィルムに焼きつけていると思うので期待してもらえれば嬉しいと挨拶。

 

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チャン・ドンゴン氏は久しぶりに映画のPRのため来日した。日韓でほぼ同時に上映されると言うことでいつもにも増して緊張している。一方、どのように観てくれるかと期待している。1年近い歳月をかけて、スタッフ一丸となって苦労して取り組んだ作品だ。沢山の声援と愛情をお願いするとした。

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ファン・ビンビンさんは新しい作品で再来日出来て嬉しい。監督はじめ俳優、スタッフが苦労して撮った。是非応援して欲しいと緊張した面持ちで挨拶した。

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カン・ジェギュ監督はシナリオを書き始めて映画完成まで4年の歳月が経った。日中韓の多くのスタッフが関わり、渾身の力を込め、1カット1カットを最後までベストを尽くした作品だ。この場を借りて感謝をしたい。この映画が日本、中国、韓国の映画の発展に少しでも寄与できたらと言う気持ちだ。またこの映画を通じて日韓の関係が少しでも近くなり、お互いを理解する良いきっかけになって欲しいとした。

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代表質問
Q:アメリカ国立公文書館で見つかった一枚の写真から発想を得たそうだが、経緯と感想を。
カン監督:6年前にアメリカ軍の捕虜で、ドイツ軍軍服を着た東洋人の写真が見つかり、インターネットで大きな話題となった。その事を素材に『D-Day』(シナリオ)やドキュメンタリー(韓国SBS)、小説など様々ものが製作された。その中でシナリオ『D-Day』に目を通し、衝撃的で新鮮だという印象を持った。ドラマチックだと思ったが、当時他の作品を考えていた為、すぐに取り掛かろうとは思わなかった。しかしドキュメンタリーを観て驚嘆したと同時に、近代・現代史の中で小説以上に小説のような話が実在することに、是非とも映画にしたいと思った。4年前に新たにシナリオを書き直し手がけることにした。
Q:壮絶なアクションもスタントなしに演じたそうだが感想は?
オダギリジョー:この世のものとは思えないほど過酷だった。日本では人間愛や家族愛を中心に描き、場所や予算的にも大掛かりな戦闘シーンをメインにした映画は出来ない。連日これまで体験したことがない戦闘シーンの撮影で、想像を絶する過酷さだった。撮影の為に用意された本物の戦車が行き交い、マシンガンが飛び交う現場は今後出会えないだろう。良い経験になった。
Q:カン監督とは『ブラザーフッド』以来だと思うが、現場で記憶や印象に残った事は?
チャン・ドンゴン:7年前に『ブラザーフッド』で監督の戦争映画は経験済みだったため、最初は戦争映画初体験の後輩達にアドバイスをしていた。しかし実際に現場に入ってみると以前の経験は全く役に立たない状況だった。以前よりスケールの大きいシーンが多く、特に寒さには苦労した。気温-17度の極寒の中での戦闘シーン撮影は、薄い軍服一枚だった上、海辺だったこともあり骨身に沁みた。俳優は重ね着など様々な工夫をして撮影に臨んだ。
(この間、監督は何度も頷いて、撮影現場を思い出して、心で俳優たちを労っている様子だった。)
Q:過酷な撮影現場の印象は?
ファン・ビンビン:確かに過酷で、誰ひとり女性扱いをしてくれなかった。自国で射撃や殴り合いの訓練をし、韓国ではアクション監督に指導を受けて臨んだ。撮影現場では監督はじめ、キャストの皆さんも良くしてくれたが、女であってはいけないという心境だった。4,5人の男性と走るシーンでは負けられないと必死でついて行き、凍てついた川にも男性達と共に飛び込んだ。女優は戦争作品に出演したくないものだが、出演の約束をした以上やらなければと思った。この作品は確かに戦争シーンが多いが、戦争の中での人間愛や心の触れ合いを描いている。実際には残酷な事も起こったが、現在と同じように人間的な触れ合いもあったと言うことがこの作品の大切な点だ。

記者質問
Q:日中韓からこの三人をキャスティングした理由は?
カン監督:チャン・ドンゴン氏はノルマンディー上陸作戦の際に、長谷川と再会した時のせりふと眼差しを表現できる俳優は誰かと考えた時に彼以外にないと思った。またオダギリジョー氏は繊細で丁寧な演技をする俳優だと常々思っていた。今回運よくご一緒できた。ファン・ビンビンさんは韓中合作映画への出演もあり、良い女優だと思っていた。残念ながら今回は早く死ぬ役で、彼女のファンに怒られそうだ。次回作では長生きする役を用意する。
チャン・ドンゴン氏、オダギリジョー氏の共演シーンは男である自分が観ても魅力的で、ましてや日韓の彼らの多くの女性ファンがどれだけ喜ぶかと思うと本当に嬉しかった。
Q:お勧めのシーンは?
オダギリジョー:韓国でのヒットは言うまでもないが、監督にとって日本でのヒットが不可欠だ。一人でも多くの人に観て欲しいのが本心だ。特にこのシーンと断定できるところはない。映画を観ていただくことがスタッフ一同の幸せに繋がる。観て欲しいと言うことだけ強調して書いていただければ良い。
チャン・ドンゴン:ソノトウリデス!日本の皆さんはスケールの大きい戦闘シーンをあまり目にする事がないと思うので新鮮に映るだろう。その様な視覚的な面白さに加え、二人の男のストーリーを注視して観て頂ければ、より面白くご覧になれるだろう。
ファン・ビンビン:お二人のおっしゃるとおり。はじめは2時間20分の上映時間は長いと思ったが、実際に観るとあっというまだったという意見もある。日中韓のスタッフが大変苦労して出来上がった作品だ。アジアの力を結集した作品なので、観て失望させる事はないと断言できる。ご覧になった方が、観て良かった点を友人に伝えて欲しい。

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その後、会見は地球一周分のロケハンで、この12.000キロの行程を描いた作品を象徴するように<光る大きな地球儀=マイウェイアース>の点灯式とフォトセッションが行なわれ終了となった。
5年間12,000キロの旅で気付いた生きる意味とは。映画史上最大のスケールで贈る衝撃と感動の物語『マイウェイ 12,000キロの真実』、2012年1月14日(土)全国ロードショー公開。



CD.jpg主題歌「♪トゥ・ファインド・マイ・ウェイ」は世界的スーパースター アンドレア・ボチェッリが担当、映画の壮大さをその素晴らしい歌唱力で表現している。
この映画のストーリーを聞き、カン・ジェギュ監督が描こうとした<すべてを失った人間が再び希望を取り戻す物語>とのストーリーにとても感銘を受けた。それは自身の人生にもオーバーラップする。どんなに厳しい状況でも、夢や希望を持ち続けて前向きに生きていこうとする姿勢はとても大切だ。この映画のために書かれた主題歌の歌詞と美しいメロディーも私の心に深く響いた。この素晴らしい映画の主題歌を歌うことができて光栄だとコメントしている。
この曲は『奇蹟のコンサート~セントラルパークLIVE』CD(12/21日本盤発売)に日本盤ボーナストラックとして収録されている。

奇蹟のコンサート~セントラルパークLIVE(初回限定盤)(DVD付)



実話から生まれた、衝撃と感動の物語
日本・ソ連・ドイツ3つの軍服を着る事になった数奇な運命

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(C) 2011 CJ E&M CORPORATION & SK PLANET, ALL RIGHTS RESERVED

2012年1月14日(土) 全国公開

公式ページ myway-movie.com

【概要】
2011韓国
シネスコサイズ/ドルビーデジタル
[コピーライト] 2011 2011 CJ E&M CORPORATION & SK PLANET, ALL RIGHTS RESERVED
提供:CJ ENTERTAINMENT AND SK PLANET  
配給:CJ Entertainment Japan/東映

出演/オダギリジョー、チャン・ドンゴン、ファン・ビンビン、
監督/カン・ジェギュ (「シュリ」「ブラザーフッド」)
脚本/カン・ジェギュ、キム・ビョンイン、ナ・ヒョン
撮影/イ・モゲ(「悪魔を見た」「グッド・バッド・ウィアード」「オアシス」)
<STORY>
1928年日本占領下の朝鮮で日本人と朝鮮人の少年が出会った。境遇は全く違うが、走る事が好きな二人はマラソンでオリンピック出場を夢見た。しかし、時代は国籍の違う彼らの友情を許さなかった。運命のいたずらにより、彼らは日本・ソ連・ドイツ3つの軍服を着て戦うことになる。アジアからノルマンディーまで12,000キロにも及ぶ戦いの中、全てを失っても生きる道を選んだのは何故か?そこには衝撃の事実と感動のドラマが隠されていた。



【今日の一枚】

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韓国人としては珍しく大きな目が魅力の一つでもあるチャン・ドンゴン氏。カン監督が眼差しで表現できる俳優というだけの事はある。こちらの心に真っ直ぐに入ってくる眼差しに魅了されるばかりだ。

【当サイト内関連ページ】
http://uenomariko.blog.so-net.ne.jp/2011-12-09
http://uenomariko.blog.so-net.ne.jp/2011-12-13
http://uenomariko.blog.so-net.ne.jp/2011-12-21

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