第36回 ホァン・シャオミン 個別インタビューREPORT(番組#4) [アジドラ 上野まり子のアジアンスターインタビュー]
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こんにちは 上野まり子です。
今回は「上野まり子のアジアンスターインタビュー」#4のREPORT第36回 華流ドラマ「新・上海グランド」の主演ホァン・シャオミン氏単独インタビューをお届けします。
「上海グランド」は1980年にチョウ・ユンファが主演を勤め爆発的ヒットとなり彼の出世作となった作品だ。その後レスリー・チャン、アンディー・ラウで映画化され大ヒットとなった。そのリメークとして今中国でもっとも美しい男性と言われているホァン・シャオミンという若手俳優が演じ2007年中国で放送され、視聴率の記録を塗り替えアジア圏はじめ北米においても放映されるなどの大ヒットとなった。そして日本でも2008年夏、テレビ東京はじめ各局で放送された。
ホァン・シャオミン氏は1977年生まれ名門北京電影学院に学び、同期にはヴィッキー・チェンやチェン・クンなどがいる。この二人よりは遅かったものの2005年有名な恋愛小説『神雕侠侶』のTV化で主演を勤め、風になびく長い髪が雄雄しくもセクシーと注目の的となり大ブレイク、同じ年世界的スター チャン・ツィイー主演映画『エンペラー 女帝』で共演も果し、2006年には日本公開となっている。2008年8月に開催された北京オリンピックの聖火ランナーも勤めている。北京「新京報」主催の「最も美しい中国人ベスト50人」2007年では人気のビッグスターを抑え堂々の1位を獲得し中国13億人を代表する美男となっている。また2008年にはアジアのスターの称号でもあるペプシのキャンペーンキャラクターに中国大陸出身で初めて選ばれている他、メルセデスベンツ、GUCCI限定版チャイナコレクションのイメージキャラクターとなっている。経済誌「フォーブス」中国版において中国セレブランキング16位、新浪テレビ人気ランキング「もっとも人気のある男優賞」「最優秀スクリーンの恋人賞」のダブル受賞をし、中国において最も旬なスターだ。
8月28日都内某ホテルにて来日したホアン・シャオミン氏にインタビューした。
用意されたスウィートルームの窓からは皇居が一望できる。
ドラマは1930年代の上海を舞台にしたもの、そこで私は主演シュウ・ウェンチャンのスタイルで登場することにした。実は日ごろから大好きなスタイル、普段も良く着る男装でご挨拶した。
ホァン・シャオミン氏は白と黒が好きだということで私は着替えてお迎えすることにした。
彼はドラマで拝見するよりずっと若いお姿で入ってこられてまずはご挨拶をした。衣装のことを説明するととても喜んでくださって“カワイイ!”と一言。・・・かわいいと言う年ではないがこの際そんなことはすっかり忘れて、うれしい言葉だった。
“コンニチハ”と彼、私はというと難しい中国語は“コンニチハ マリコデス。”あとは“宜しくお願いします。”と日本語になったが彼は“アリガトウゴザイマス、ホァン・シャオミンデス。”
そしてソファーにお座りいただいたが、さすが俳優さん、すぐにヘア・メークやスタイリストが取り囲み調整に来る。私にはスタッフが付いていないため“私は?”と言うとその場に明るい笑いが起こった。本当に入念に準備をし、何度もチェックし直しに入るスタッフ。そしていつものようにマイクの用意をする間は楽しいトークタイム、インタビューとは一味違う。一生懸命日本語でご挨拶しようと練習する彼に私はご無理なさらずと説明、朝からインタビューが続き食事もしてないであろう彼に“お腹空いたでしょ!もう少しだからね。”と私。“頑張る!”と彼。前々日来日なさってから何処かに遊びに行けた?とお尋ねすると仕事が終わったら遊びに行く時間があるかもと期待を膨らませていた。
さてインタビュースタート
“今年(北京オリンピックの開催を始め、人権問題など)何かと話題の多かった中国、今日は約80年前の上海を舞台にしたドラマの主人公にお会いします。『新・上海グランド』で主演なさったホァン・シャオミンさんです。中国で最も美しい男性1位の称号をお持ちだそうです。”とご紹介。
ホァン氏:オハヨウゴザイマウス。ホァン・シャオミンデス。ヨロシクネ!
「オハヨウゴザイマス」というご挨拶がお気に入りのようで、やや緊張気味にご挨拶なさった。
上野 :来日は今回が始めてですか?
ホァン氏 :ウ~ン
上野 :一昨日の来日の際にファンが空港に沢山お出迎えなさったそうですがご気分は?
ホァン氏 :始めて空港に着いた際非常に沢山の方が空港で出迎えてくれてとてもうれしいです。日本のファンは非常に礼儀正して情熱的に迎えてくれてお会いできて本当にうれしく思っています。
上野 :日本の印象は?
ホァン氏:かわいいね!(どうも日本人の印象は?と間違えられたようだ。)日本は食べ物が美味しいし、街に出るとファッションセンスがとても良くておしゃれです。毎日楽しく日本側スタッフもとても親切で優しく快適に過ごしています。
日本の牛肉は最高です。
上野 :グッチのモデルをなさっているそうですが、どんな活動をなさっていますか?
ホァン氏:ソウデスネ。2008年度GUCCIのチャイナコレクションのモデルを勤めています。コレクションは洋服のほか自転車、鞄、靴、麻雀牌など2008年限定モデルです。
上野:「上海グランド」と言う作品はチョウ・ユンファ氏が主演し、その後レスリー・チャン氏、アンディー・ラウ氏で何度もリメークされるほど有名な作品ですがストーリーをご紹介下さい。
ホァン氏 :沢山のアジアのスター達が演じた作品ですから自分が演じきれるかとても心配でプレッシャーが大きかったですが主演を勤めさせていただき光栄に思っています。
主人公の許文強(シュウ・ウェンチャン)は小さい頃から憧れの人でしたので是非演じてみたいと思いました。そして監督がすばらしくこの監督だったら演じきれると思いました。
上野:前作はご覧になりましたか?
ホァン氏 :はい、何度も見て撮影の時に自分なりに取り入れました。
上野 :前作の俳優さんとの違いをどのように出そうとしましたか?
ホァン氏:ウン ソウデスネ、違いを出そうと努力しました。旧作でチョウ・ユンファ氏が演じた許文強は暗黒街のイメージが強かったですが、僕はもっと違うイメージで演じました。
上野:役柄のご説明ください。
ホァン氏:僕が演じた許文強は格好が良いけれども控えめで情の厚いすばらしい男です。
彼の情は年齢や国境を越え家族愛や友情、そして複雑な人間関係が描かれています。
演じることが挑戦でした。そして僕は挑戦するということに強い関心を持っています。
旧作に比べとても愛国心が強く国の為なら全てを捨て正義の為に戦うという姿をキャラクターに加えました。昔の恋人と今の恋人に対する事についても人間としての情愛から出発している姿として演じるようにしました。
上野 :撮影エピソードは?
ホァン氏 :ドラマの中に雪が降るシーンがありましたが、上海は滅多に雪が降りませんので人口雪を使おうと降雪機を準備しました。ところがそのシーンの撮影をする時になって突然大雪になりました。そしてそのシーンが撮り終わると同時に雪は降り止みました。神様からの贈り物だと思いました。ドラマをご覧になるとそのシーンが出てきますよ。
上野:撮影場所は何処?
ホァン氏:上海郊外にある松江撮影所のオープンセットや市内の古い建物で撮影しました。
車もその当時の1930年代のもので非常に貴重な車でしたが運転するのも大変でした。
上野 :実際に運転してみましたか?
ホァン氏 :沢山練習しましたがとても運転し辛かったです。
上野 :衣装も素敵でしたね。お帽子も被られていました。(そのスタイルはその時彼の傍にあったポスターでお解りになると思う。)
ホァン氏 :アリガトウゴザイマス。
上野 :ドラマの中で上海の男の身だしなみと言うことが話題になっていたが、現代の上海の男の身だしなみとは?
ホァン氏 :あの時代は男性がとてもおしゃれで素敵でした。日本や韓国、中国では今でも当時を真似る人がいるくらいです。帽子やコートも素敵でした。女性のチャイナドレスも素敵でした。
上野 :普段、帽子は被りますか?
ホァン氏 :好きです。男性も女性も帽子を被ると雰囲気が変わりイメージを変えられると思います。
上野 :お買い物や自由な時間は取れるかしら?
ホァン氏 :まだ時間がなくて買い物はしていませんが美味しいお食事はしました。特に牛肉は美味しかったです。
上野 :時間が出来たらお洋服などショッピングもなさいますか?
ホァン氏 :必ず行きます。せっかく日本に来ましたから絶対に行きます。
上野 :日本のどんなファッションに興味をお持ちですか?ショッピングに行きたい場所は?
ホァン氏 特にブランドにはこだわりません。世界的に有名ブランドと言うのではなく日本の優れたデザイナーの洋服を着てみたいと思っています。シンプルな洋服が好きです。日本には優れたデザイナーがいますから興味があります。
上野 :では是非行かなきゃね!
ホァン氏 :ウン。
上野 :ファンの方はあなたの目が素敵で視線や流し目に魅力を感じている人も多いようだが、あなた自身は何処が好き?
ホァン氏:あなたの目も綺麗です。(と この辺がキラーなのでしょうか?という訳で上野めったに言われたことがない為嬉しそうな顔もついでに入れました。)
ホァン氏 :アリガトウゴザイマス。まずは両親からこの感じを授かったことに感謝します。男として言葉より目で語るということが大事だと思っています。これからも目で語って行きたいと思っています。
上野 :そのことは俳優としてもとても大切ですね。
ホァン氏 :ソウデスネ。
上野 :実は目だけではなく背中が好きとおっしゃるファンもいらっしゃるけれどどうしてあなたの背中を知っているの?
(実は彼の逞しい背中を撮影したものがCDのジャケットになっている。)
ホァン氏 :僕の背中?何でかな?(本当に検討が付かないという感じ。)
上野 :CDのジャケットになっていますね。
ホァン氏 :(思い出したように)そうそう そうでしたね。アリガトウゴザイマス。
上野 :ドラマの中のシーンでイェン・ユンさんが泣くシーンがありました。彼女はあなたの背中で泣きましたが、女性が泣くときにあなただったら何処を貸しますか?肩ですか、それとも胸を貸しますか?それともドラマと同じく背中?
ホァン氏 :僕は肩を差し出します。男として女性に安心感を与えるのは肩だと思います。良い感じだと思いますよ。
(肩を借りれる人は羨ましいですね、と上野)
上野 :ドラマのせりふの中に情熱と勇気があれば全てを変えられると言う言葉があるがあなたはどのように思っていますか?
ホァン氏 :僕も同感です。人間は生まれた時にはさほど違いはありません。ですが成功するかどうかはその人の信念に掛かってきます。誰でも信念を持ってすれば夢は実現すると思っています。
上野 :座右の銘は?
ホァン氏 :やる時は頂点を目指し、極める。そうでなければ何もやらない。
上野 :「毎日夢を見ていると楽しい」というせりふがあるがホァンさんの夢は?
ホァン氏 :僕の夢は簡単で、両親と優しい妻、子供達とともに幸せに暮らすということです。
上野 :俳優として最も大事に思っていることは?
ホァン氏 :俳優として最も大事なことは人間性だと思います。優れた人間性を持つことにより役を演じ、見る人に感動を与えられると信じています。当然努力も必要です。
上野 :このドラマの見所を
ホァン氏 :このドラマは人間の情を描いており、ドラマを通じて中国文化を理解することができると思います。本当の愛とは何か、本当の情とはいかなるものか、様々な人間心理を見ることができると思います。僕自身このドラマへの出演によって勉強になりました。
ドラマとして楽しく見られると同時に「人生とは何か?」ということについて何か得るものがあるのではないかと思います。
最後にアジアドラマチックTV★So-netをご覧の皆様にメッセージを。
アジアドラマチックTV★So-netをご覧の皆様、こんにちはホァン・シャオミンです。お会いできてとても嬉しいです。『新・上海グランド』はとても見ごたえのあるドラマですから是非ご覧下さい。私は日本が大好きです。次回も日本の皆様にお会いできることを楽しみにしております。よろしくお願いします。ありがとうございます。
こうしてインタビューは終了し、フォトセッションとなった。
王者の風格を見せるホァン・シャオミン氏
機材の不具合の為お待ち頂いた時のとてもキュート姿 なかなか見られない姿です。
さてホァン・シャオミン氏の印象だが、とてもまじめな方だった。そして1977年生まれの彼だがドラマで拝見するよりもずっとお若かった。ドラマでは最初から強いキャラクターだったせいでご本人もそのような方だろうと勝手に思い込んでしまったようだ。それほどその人物になりきっていたということになる。初めてインタビューの会場に入って来られた時もそのあまりの印象の違いに戸惑った。また良い意味で第一印象を裏切られたのは若い印象にも関わらず、その答え方は非常に思慮深く落ち着いているという点だ。一つ一つの質問に“ウ~ン、ソウデスネ。”と日本語で繰り返されたのがとても印象的だった。
そしてこれは編集の段階になってわかったことだが、とても整った顔立ちにその視線の強さ、目力があるということだ。これは俳優にとって声と共に重要な要素だと思う。写真も同様でまさしくフォトジェニックと言う言葉はこの人の為にあるのではないかと思ったほどだ。
今回は番外編と言えるような面白いエピソードがあったのでご紹介しておこう。番組のこのコーナーの最初は私がコスプレのつもりで登場した訳だが、この時に被っていた帽子は私のお気に入りのもの、彼へのインタビュー時にはそのスタイルではなかった為、クローゼットに置いてあった。ところがホァン・シャオミン氏と彼のスタッフ達はこの帽子を見つけ、気に入ったらしく被って写真を撮ったりしていたそうだ。これは衣装室が同じだったので彼が着替えて帰ってから解ったことだ。それが解っていれば写真を残しておいてもらってどのような感じだったか見てみたかったと思っている。もちろん似合っていただろうことはご覧のポスターでお解りだと思う。また、インタビュー後に行われるフォトセッションでは私もカメラを持ってカメラマンに大変身する。今回も同じように私とのフォトセッションが終わるとすぐにカメラを持ち出して撮影を始めると彼は驚いたように“カメラマンもするんですか?”と。私は“何でもするのよ!”と答えた。実はわたしは番組でご覧頂いているインタビューだけをしているわけではなく、俳優さんや主催者側との出演交渉他、撮影の企画、演出、インタビュー内容はもちろん、編集や音楽の事なども手がけている。そうして番組を作っているわけだが、彼に改めて言われてみるとコスプレだけではなく実際何役もやっているのだなと実感した次第だ。
さて次回は続けてイベントの模様をお届けする。
ホァン・シャオミン公式ファンクラブ日本分会
http://xiaoming.kilo.jp/ming/
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私は、暁明さんが、来日する前から、大好きな人でした。
チャリティーイベントにも、行くことができて、とても嬉しかった。
そして、来日の時の暁明さんのことが、少しでも知りたかったので、
上野さんに、とても、感謝しています。
ありがとうございました。
by satuki (2009-01-09 08:58)
satuki様
ご訪問ありがとうございます。
お喜び頂き嬉しいです。
広告の仕事を長くやっておりますから
美しい男性には多く会っていますが
彼ほどフォトジェニックと言う言葉が
似合う人はいませんでした。
もちろんファンでいらっしゃるので
ご存知でしょうが
その歌のうまさにびっくりしました。
美しい俳優さんで歌もうまい方は
なかなかいないなと言うのが実感でしたから。
ますます応援なさってください。
最後に放送の告知も十分出来ず
放送をご覧頂いたファンの方が
少なかったのではないかと
残念に思っております。
彼の公式サイトの露出媒体ご案内は
WebTVとなっていたようです。
またREPORTが遅くなりましたことを
お詫び申し上げます。
これを機にまたご覧下さい。
by 上野まり子 (2009-01-09 10:19)
まり子さんの男装スタイルは初めて見ました。
とても良くお似合いですね。かっこいいです(^^)v
ホァン・シャオミンさんの事は知らなかったので今度から
気をつけて見てみますね。
by ミモザ (2009-01-09 10:40)
ミモザ様
ご訪問ありがとうございました。
私はよく男装をします。
背が高いので
女性物がサイズがなかったので
とても若い頃からの習慣です。
面白いお話を一つしましょうか?
このような格好が多いので
よく宝塚上がりと間違えられます。
ある日あるお店へ入って行くと
突然歓声が上がりました。
そこにショートカットの女性の集団が。
何?と聞いてみると
銀座で私を見つけた彼女達が
私を追いかけたそうですが
見失ってしまってがっかりしていたところ
偶然に私が入ってきたと言うことでした。
ところがその彼女達は
実は本物の宝塚の男役の方だったのです。
あなた達が本物なのだからと言って
盛り上がったことがありました。
ホァン・シャオミンさんは
注目の若手俳優です。
美しさだけではなく
実力を伴った方だと思います。
是非注目してください。
またお越し下さい。
by 上野まり子 (2009-01-09 11:15)