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第58回 ソ・ジソブ氏単独インタビューPART-2 #7REPORT [アジドラ 上野まり子のアジアンスターインタビュー]


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こんにちは 上野まり子です。

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ムービーカメラが回り始めるまでスチール撮影に集中するソ・ジソブ氏

 
今回はいよいよソ・ジソブ氏へのインタビューの前半部分をお届けする。
私のコメントから。実はこの時緊張の余りコメントを間違えてしまった。それは放送では編集でカットした為私のミスは映し出されていない。その部分はこの映画での彼の受賞をコメントした部分、ソ・ジソブ氏はこの『映画は映画だ』で多くの賞を受賞している。
第45回百想芸術大賞 映画男性新人演技賞 、第29回青龍映画祭 新人男優賞 、第28回映画評論家協会 映評賞 男優演技賞。この数々の男優演技賞、新人男優賞をお伝えしようとしたのだが、韓国で男優演技賞というタイトルは日本では多くの場合主演男優賞と言う、その為つい主演男優賞と言ってしまったのだ。すぐに訂正したのでそれを使っても良かったのだが番組冒頭のコメントとして撮り直した。

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『映画は映画だ』イ・ガンペ役主演ソ・ジソブさんです。
ところで日本の表記ではガンペなのだが映画を観た当初からカンペという言い方が入ってしまっていたので私は全てカンペと言っている。番組では<カ>という音を<ガ>に音編集しているところもある。そのため番組冒頭からお聞き苦しいところが多々あったと思う。ここでお詫び申し上げる。
ソ・ジソブ氏は “こんにちはお会い出来て嬉しいです。ソ・ジソブです。” といつものように笑顔でカメラに手を振って下さった。
Q :いよいよ日本で公開となりますがご感想は?

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ソ・ジソブ氏 :とても緊張しています。多くの方に観て頂きたいと思います。
Q :この映画への出演を決めるにあたりキャラクターがとても気に入ったそうですが、具体的にはどのシーンに現れていますか?それからガンペを演じるための特別な工夫をなさいましたか?
この質問はカン・ジファン氏がスタの代表的シーンとして挙げた≪演技って何だか解るか?≫に対応したものだ。またインタビュー時間の事を考え2つの質問を同時にした。そしてこれもカン・ジファン氏へのインタビュー時の事を考えて意図したものだった。番組#6をご覧になった方はお解りになると思う。
ソ・ジソブ氏 :まずはシナリオがとても気に入りました。そして次にガンペと言うキャラクターをよく見てみたら、またガンペと言うキャラクターがとても魅力的に感じました。(次の言葉を言いかけて)すみません、質問をもう一度お願いします。
案の定、ソ・ジソブ氏は私の思惑にきっちりと応えてくれた。最初の質問に答えた後引き続き次の質問に答えようとして2番目の質問を通訳にもう一度確認したのだ。これはカン・ジファン氏も同じ事をした。覚えていらっしゃるだろうか?
ソ・ジソブ氏 :(ガンペの魅力は)どのシーンに出ているかと言うと最初から最後までじゃないでしょうか。
ここでジソブ氏は普段余り見せないおちゃめな笑い顔を見えてくれた。最初から最後までと言ってしまった自分に照れたように。

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ソ・ジソブ氏 :(役作りに)どのようなところを工夫するかについては監督と沢山話し合いましたが、監督の方からは余り気取らないで欲しい、リアルな演技をして欲しいと言う事でしたからメイクもほとんどせずに髪もボサボサな感じで演じました。出来るだけ うそのない正直な気持ちで演じようと思いました。
ガンペというキャラクターが気に入ったのは劇中でガンペの職業はやくざですが俳優を夢見ていますよね、僕も丁度その時期に3年ほど空白期間がありましたので演技をしたいという熱望がありました。その点で自分とすごく似ていたと思います。
(この3年と言うのは軍服務(公益勤務期間)他、除隊後もしばらく作品への出演がなかった事を示す。)
ソ・ジソブ氏が続けてこのように答えてくれたが実はその質問は次に用意していたものだった。
彼は予め質問項目をご覧になっていると思うのでその質問が来ることが解っていて先にお答えいただいたものと思われる。この時から私は少し焦り出した。過去に彼のインタビュー映像を何度も見ていながらすっかり忘れていた事があったのだ。それは答えがとても簡潔だと言うことだ。挙句に次の質問にも前もってお答えいただくことになると提出した質問リストはすぐに終了してしまう。
Q :『映画は映画だ』取り終えてみて改めて思ったことは?

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ソ・ジソブ氏 :特に改めて考えた事はないのですが演技と言うものは本当に楽しいな、これからも自信を持ってやって行こうと思わせてくれた作品でした。
(この時少し難しい顔になったのはこの時改めて考えたからではないだろうか。)
Q :最も思い入れのあるシーンは?
ソ・ジソブ氏 :そうですね、最も気に入ったシーンは・・・
ここで映画はご覧になりましたか?とジソブ氏、私は“えぇ。”と答え続けて何度もと続けて答えようとした。その時彼の声と重なってしまった私の声、彼が “ ウン、ウン ” と表情で、そして解った解ったと手で私を制したのだ。これもなかなかお目にかかれないシーンだった。

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(ソ・ジソブ氏続けて)・・・好きなシーンはガンペが仲間達とふざけ合って いたずらっぽく
 ≪映画でも撮ってみるか!≫とアクションのまねをするシーンがあるのですが、
その場面がとても記憶に残っています。この映画の中でカンペが始めて明るい顔と白い歯をみせて笑顔をつくるシーンでしたのでとても記憶に残っています。
Q :せりふはどうですか、気に入ったせりふは?

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ソ・ジソブ氏 :(少し間があって)相手に対して≪現実と映画の区別が出来ないのか。≫というせりふが記憶に残っていますね。
この時まるでせりふを言うようにお答えくださった。その声はインタビューにお答えいただいている中でも一きわ響いて聞こえた。
この時私がすでに相当慌てているところが画面に映し出されている。今見ても冷や汗ものだ。
Q :撮影エピソードは?

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ソ・ジソブ氏 :アクションシーンが沢山あったので事前に練習をしていたのです。ところが最後の干潟で殴りあうシーンがありましたよね、あそこは本当にリアルなアクションになったと思います。行ってみたら足が潜ってしまったり、滑ってしまったりで思い通りに体が動かなかったのです。ですから本当に殴ってしまったり、殴られてしまったりということもありました。
Q :スタはガンペに≪演技って何だ(何だか解るか)?≫と問いかけます。ソ・ジソブさんにとっては 演技とは何ですか? 演じることの魅力は?

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ソ・ジソブ氏 :あ~!
と一瞬何と答えようかと悩む姿勢を見せたソ・ジソブ氏
(ソ・ジソブ氏続けて)演技って何か、その答えはまだ見つかっていないです。もしかしたらこの俳優と言う仕事を終えるまで答えは見つからないかもしれません。でも今は演技がとても楽しいと思います。
予定通り10分が過ぎたところでメイクを直す時間となった。他の媒体はこうして10分で終了となったのだが我々にはあと10分の時間が与えられていた。
ところが彼は“いいよ 続けてやろうよ。”と言ってくれたのだがスタッフが判断に迷っているようなので私はここで一旦カメラを止めさせた。

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カメラが止まると彼はすぐにスタッフにモニタリングと指示を出した。撮影の際にはいつもすぐにモニターでチェックをするという彼、今回も例に漏れずこれから視聴者やファンの皆様に送り出される映像の責任を持つ姿勢はトッププロならではの仕事の仕方であろう。また彼にはメイクのスタッフが駆け寄り丁寧に直した。私にはメイクも付いていないし、かといって自分で治す余裕もなくただでさえコンプレックスの鼻はてかったままだったが。
そして私はお水を用意していただき差し上げた。“ありがとうございます。”と少し喉を潤した彼、グラスをテーブルに置いた。私はカメラに映るところに置かれたグラスをどこかに移動しようと持ち上げた。(心の中ではこのグラスのお水、私も少し飲みたいなという思いが頭を横切ったが)すると彼は私にも“お水を”と日本語で頼んでくださったのだ。(私の心の中が読まれていたのかしら(笑)。)“いえいえ。”とお答えした。やっと状況が理解できた彼はすまなそうに恐縮していたが、そんな気を使う姿に彼の仕事に対する心がけ、スタッフに対する心使いが伺えた。

次回PART-3につづく。

 

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3月14日(土)公開 
全国順次公開

配給 :ブロードメディアスタジオ

© 2008 SPONGE and KIM KI-DUK FILM.All Rights Reserved

 

 


ソ・ジソブ日本公式サイト
http://www.so-jisub.jp/

ソ・ジソブ日本Mobileサイト
http://m.jisub.jp/

 

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コメント 4

haruharu20

上野まり子さま、読ませていただきました。

文章からもジソブssiの誠実さが溢れるご様子が感じられ、
なんか、ジーンと感動しております。

質問をもう一度お願いしますっておっしゃった所、放送でも覚えていますよ!
それがまた、いい加減に済まさない実直さを感じました。

まあ、上野さまも焦っちゃうことがあるんですね。
いつも優雅でゆったりされてますのに!
質問がなくなっちゃったらそりゃ焦りますよね。

お鼻のてかりなんて、全然気にならなかったですよ~
とってもお美しかったです。

グラスのエピソードは。。。
実際お会いになったからこそのものですね。
リアルで、状況が手に取るように感じられましたよ。
上野さまったら、ほんと可愛らしい~(*^-^*)

パート3もあるんですね、楽しみです!

by haruharu20 (2009-04-12 23:03) 

上野まり子

haruharu20様

早速ありがとうございます。
グラスのところはSPエピソードです。
とても落ち着いていて年齢より上に見えていましたが
この時はあ~!こんな時もあるんでなーと
かえってとほっとしました。
現場ではカメラのほうを向いていましたから気が付きませんでしたが
しまったと言うような感じで舌をちょっと舌を出した所など
とても可愛かったです。

PARTー3お楽しみに。

by 上野まり子 (2009-04-13 00:11) 

じんない

とても詳しい愛のこもったレポありがとうございます^^

立ち居振る舞い、やさしい物腰、心配り、ジソブさんは想像通りの方だったんですね^^
まり子さんの並々ならぬジソブさんへの想いや、プロフェッショナルなインタビューへの準備はきっとジソブさんにも伝わったと思います。
改めて番組を見直して、ジソブさんの魅力を最大限にひきだしていただいたインタビューを届けてくださったことに、感謝してます。

焦ってたまり子さんもかわいかったです^^
次のレポートも楽しみにしてます。

by じんない (2009-04-13 16:58) 

上野まり子

じんない様

こんにちは、ご覧頂いて嬉しいです。

勿論プロとして仕事をしたんです。
あとから考えてみると
いつもよりきっちりと準備しすぎて
余裕がなかったかなと思っています。

いつもは質問リストも手に届くところに置いておくし
何かあったときに臨機応変に出来るようにしていたのに
今回に限って質問は10問しかできないに決まっているとか
段取りを考えすぎたりとかやりすぎた部分もありました。

それでも特に思いを込めて編集しましたので
多くの方に楽しんでいただけていたら
嬉しかったと思っています。

次回もまもなくアップいたします。
お楽しみに!



by 上野まり子 (2009-04-13 21:04) 

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