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イ・ビョンホンは完璧主義者 『アイカムウィズザレイン』公開 [韓国俳優取材REPORT]


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こんにちは上野まり子です。

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(c) Lam Duc Hien, Photographer
(C)Central Films Sari,Morena Films SL,Better Wide Limited,Lumiere International Limited,

LBF 10 Limited.2009,Studio Canal,All Rights Reserved

6月6日に世界に先駆けて公開となる映画『アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン』、ストーリーは他人の痛みを身代わりとなって引き受けるという不思議な力を持つ青年 シタオ(木村拓哉)が疾走し、その行方を捜す為に父親が捜索を依頼した元刑事の探偵クライン(ジョシュ・ハート)、シタオを捜索する中でクラインが刑事を辞めた原因となった狂気の芸術家ハスフォードの幻影に浸蝕されていく。そしてクラインがシタオの捜索のため組んだのは刑事時代の仲間メンジー(ショーン・ユー)。そのメンジーを目の敵にするのは恋人を狂ったように探すマフィアのボス ス・ドンポ(イ・ビョンホン)。その恋人リリ(トラン・ヌー・イェン・ケー)を助けたのはシタオ。ス・ドンボは偶然にもシタオの行方の鍵を握ることになる。もつれあっていた複数の線がたった一つの点になり、物語は衝撃的なラストへ―。
各国を代表する<美しい男達が競艶!!>となった今作品、監督は『青いパパイヤの香り』でカンヌ国際映画祭カメラドール賞、セザール賞を、また第2作目『シクロ』ではヴェネチア国際映画祭金獅子賞(グランプリ)を受賞したフランスの俊才トライ・アン・ユン。

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(左からトラン・アン・ユン監督、ジョシュ・ハートネット、トラン・ヌー・イェン・ケー、イ・ビョンホン)
写真提供:ギャガ・コミュ二ケーションズ


世界最速の公開に先駆けて5月27日、ワールドプレミアが開催された。それを前にして東京ミッドタウン内芝生広場に映画のキーワードとなるクロスのレッドカーペットが特設され、キャストのジョシュ・ハートネット、木村拓哉、イ・ビョンホン、トラン・ヌー・イェン・ケー、そしてトラン・アン・ユン監督が登壇した。

会場内には応募により選ばれたファンが、そして会場外にもスターをひと目見ようと多くのファンが集まった。特に会場の向かい側には東京ミッドタウンのビルが控える為、そちらにも多くのファンが詰め掛け、高い位置からも会場を見つめる。
ストレッチのリムジンが到着すると会場外から大きな歓声が上がった。キャスト、監督が会場入りすると一瞬にして大きな歓声が上がり拍手で迎えられた。報道陣に対しまずはフォトセッションが行われた後クロスカーペットを十字に巡って詰め掛けたファンに応えた。そして再び一段高くなったステージに上り挨拶となった。

世界最速公開となる今作品の記念イベント、開催国としてホスト役ともなる木村拓哉氏が“今日はお集まりいただきましてありがとうございます。”とまずは挨拶し、登壇者の紹介となった。“日本から ものすごく近い国 韓国から来てくださいましたMr,イ・ビョンホンです。”と木村氏が紹介するとイ・ビョンホン氏は”“コンニチハ イ・ビョンホン デス。”彼が一声を発するとその声がかき消されるほどの歓声が上がった。続いて“この作品はとても静かな状況で撮影したがこのように完成して皆様の大きな関心の中でご披露できる事になりわくわくしている、自身も新たな気持ちで観たい。”とあのすばらしい声で挨拶した。またジョシュ・ハートネット氏も“お越し頂きありがとうございます。大好きな監督とすばらしい共演者に恵まれて誇りを持っている作品だ。大きな歓迎を受けて嬉しい、ありがとうございます。”と挨拶した。日本のファンはいつも温かく迎えてくれるという彼は<日本に帰ってくる>と表現するほど日本贔屓のようだ。
木村氏は“ここ日本でこのような場を設けられて嬉しい、皆さんを迎え入れる立場で緊張している。独特な世界観を味わって頂きたい。”と挨拶した。監督も大勢の方がお越こし下さって嬉しい、またキャストについてはすばらしい演技に感謝していると挨拶した。
木村拓哉氏と『HERO』以来2度目の共演となったイ・ビョンホン氏は木村氏を昔からの友達のようだと表現し、また木村氏はこのようなチャンスを与えてくれた監督に感謝すると述べた。
3か国の男優の共演は言葉を越えた表現方法ですばらしい経験だったと言うヒロイン、トラン・ヌー・イェン・ケーさん。撮影は英語が基本となったとは木村氏の弁だ。このステージにも4人の通訳が付き国際的な映画だと実感する。彼女の夫でもあり監督のトラン・アン・ユン氏、やはり多様な国から俳優を迎えられたのはすばらしい経験となった。建設的で良い撮影現場だったと振り返る。
作品中で印象的だった涙の演技について訊かれたイ・ビョンホン氏は血も涙もないやくざのボスというキャラクターだが、その残忍な人間が超自然現象を目のあたりにし、懺悔する感覚で思わず涙してしまうシーンだったと自身の演技について手振りを入れて説明した。会場内外からはひっきりなしに“ビョンホンssi―!”と声がかかる。
共演の二人について訊ねられたジョシュ氏は二人とも非常に才能があり、演技のスタイルは違うがハリウッドの人間がアジアの俳優、スタッフと共に仕事をするというユニークな経験をした。苦労したが、甲斐があったと語った。
確かに「Director’s Interview」において、木村氏は撮影前に2時間ほど話し合っただけで現場でのシーンの大枠だけを知り、求められたキャラクターをスタッフと共に作り上げていくタイプで、即興で演じる事を何より楽しんでいた。一方イ・ビョンホン氏は全く逆のタイプで撮影するシーンについて全てを知りたがりよく話し合った。彼は完璧主義で自分の演じる役どころのみならず、他の役についても常に関心を持っていたと鮮明な違いを分析している。そしてこの3人のキャスティングについて才能に加え、役に適した人間性が外見から滲み出てくる事を求めた。長い時間がかかったが正しいキャスティングが出来たと語っている。
また木村氏は フィリピンロケの際 軍の警備の下だった為、日本では想像できない緊張感の中で撮影した。音の確認の為撮影用ピストルの試射をしたところフィリピン軍が一斉に僕に銃口を向けたとエピソードを披露した。
ここで提供会社の1社であるフジTV用の傘のセレモニーが行われ、映画のタイトルコールでファンが持つ傘が開き、ブルーのリボンで作られた雨が一斉に放たれた。
監督は日本のファンに向けて新しい感動、新しい感覚を味わって欲しいと結んだ。
さてキャストはクロスカーペットをゆっくりと退場したが中でもイ・ビョンホン氏は会場のファンとの別れを惜しむように最後の最後までゆっくりと歩き、感動をかみしめている様だった。キャスト、監督はジャパンプレミアの会場であるTOHOシネマズ六本木ヒルズへ向かうためリムジンへ乗り込む際にも会場に入れなかったファンへ大きく手を振って歓声に応えた。
残念ながら木村拓哉氏の入った写真の提供はなかった。また舞台挨拶の方はWEB,Mobile媒体には取材許可が出なかった為REPORTはお届けできない。
日本では久しぶりとなるイ・ビョンホン氏の出演映画の公開、どのような新しい感動と新しい感覚が味わえるのか、劇場に足を運んでみてはいかがだろう。

 

 

殺人を犯した元刑事 クライン
人の傷を癒すという謎の青年 シタオ
愛に狂うマフィアのボス ス・ドンポ
それぞれのいたみを抱えた男たちが美しく、そして激しく傷つけあう。
彼らがその果てに見たものとは―。
誰もが想像しえない衝撃のラスト!!


いままで見た事がない
美しい男たちの競演

 

 
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 (c) Lam Duc Hien, Photographer
(C)Central Films Sari,Morena Films SL,Better Wide Limited,Lumiere International Limited,
LBF 10 Limited.2009,Studio Canal,All Rights Reserved

監督・脚本 トラン・アン・ユン
2009年フランス映画

6月6日 TOHOシネマズ六本木ヒルズ他全国ロードショー

配給 ギャガ・コミュ二ケーションズpowered by ヒューマックスシネマ

『アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン』公式ページ
http://icome.gyao.jp/
 
 

イ・ビョンホンジャパンオフィシャルファンクラブ
http://www.byung-hun.com/

 

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shin

この映画かなり興味あります!記事にして頂いて
ありがとうございま~す、いつも素敵なインタビュー
をありがとうございます。

Shin.

by shin (2009-06-06 08:48) 

まろり〜な

今、大注目の作品ですね!!
素晴らしいインタビューです♪
キムタクはどっちでも良いけど、ジョシュとイ・ビョンホンには
ちょっと興味があります。
もう公開なんですね~、早いなあ!
by まろり〜な (2009-06-06 12:21) 

上野まり子

shin様

いつもご覧頂きありがとうございます。
フランスの監督がアジア、ハリウッドのスターを
どのように料理したか
私も楽しみにしていました。

またお越し下さい。
by 上野まり子 (2009-06-06 13:29) 

上野まり子

まろり~な様

いつもありがとうございます。
世界最速の公開だそうです。
このところ世界に先駆けての公開が多いようです。
アジア市場は盛況なのでしょうか。

またお越し下さい。
by 上野まり子 (2009-06-06 13:33) 

とらさん

こんばんは
韓国映画界も、最近大きく変わってきましたね。
より、国際的な雰囲気が目立って来たようなきがします。
ドラマは好きでよく見ています。
昔の日本を思い出すような雰囲気が好きです。
民家模型ですが、始めたばかりで、これから色々設計します。
現在は、電車模型(HO)のストラクチャーに合わせた設計が中心です。
by とらさん (2009-06-07 17:40) 

上野まり子

とら様

ご訪問ありがとうございます。
やはり商業映画ということになるのでしょう。
それでもグローバルな展開というのは
俳優にとってもよきチャンスになると思います。

民家模型とてもリアルです。
盆栽の宇宙観と同じものを感じます。

またお邪魔します。
こちらも時々ご覧下さい。

by 上野まり子 (2009-06-07 21:21) 

えっと

木村拓也さんってダレですか?

木村拓哉さんなら皆知ってる人だと思いますけど。
by えっと (2009-06-08 01:09) 

えのみ

ドラマで見てからイ・ビョンホンさんのファンです。
「良い奴、悪い奴、変な奴」は日本で公開されないのでしょうか?
こちらも観てみたいです。
by えのみ (2009-06-08 01:12) 

上野まり子

えっと様

ご指摘ありがとうございました。
早速訂正いたしました。
by 上野まり子 (2009-06-08 01:36) 

上野まり子

えのみ様

ご訪問ありがとうございます。
『良い奴、悪い奴、変な奴』話題の映画でしたから
韓国での公開から約1年がたちますね。
韓国公開当時日本軍の事なども話題になっておりましたが
いずれにしても公開になると良いですね。
その上で大いに論議したらよいのではないかと思います。

またお越し下さい。
by 上野まり子 (2009-06-08 01:50) 

コロン

『良い奴、悪い奴、変な奴』は日本での公開が実現すると朝鮮日報に記事が出てましたが、詳細は不明でした。
by コロン (2009-06-08 09:13) 

上野まり子

えのみ様

『良い奴 悪い奴 変な奴』は8月29日公開予定のようです。
配給はショウゲイトだそうですが
今のところサイトには案内がアップされていないようです。

コロン様
情報ありがとうございました。
by 上野まり子 (2009-06-08 10:43) 

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