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韓ドラ★テーマグランドコンサート 取材レポート [K-POP 取材REPORT]


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こんにちは 上野まり子です。

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9月11日東京芸術劇場大ホールにて韓ドラ★テーマグランドコンサート(主催:ハーモニー)が行われた。韓流ドラマの人気の大きなファクターの一つはドラマテーマソングだと言える。
ドラマOSTに綴られた素敵な曲たちはドラマに欠かせない。それは今日のK-POPブームの牽引役ともなった。出演は数々のドラマテーマソングを歌って日本でも絶大な人気のZERO、今年7月に日本メジャーデビューしたJULY、そしてフィ。いつも素晴らしい演奏を聴かせてくれるバラダン。

◆◆

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ドラマのPVや名シーン等が映し出された後、いよいよバラダンのメンバーがステージに姿を現した。総勢8名、最も小さなオーケストラと自らを表現する。まずはバラダンの演奏で韓流ブームのきっかけとなったユン・ソクホ監督四季シリーズ、季節は春から。
『春のワルツ』から「♪クレメンタイン~」を軽やかで優しく。続く『夏の香り』から「♪セレナーデ~」ではクラリネットが悲しいストーリーを奏でる。それはやがて雨上がりの日差しを思い出させる。
『秋の童話』から「♪愛のロマンス」、弦を指先で爪弾いて二人の切ない愛を表現する。バラダンのメンバーの紹介の後は昨年東京ドームで行なわれた『アニメ冬のソナタ』イベントへのバラダン出演の模様が写真で紹介された。

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そして『冬のソナタ』から「♪最初から最後まで」、韓国ドラマコンサートでは欠かせない曲だ。
歌うのはフィ、7月のオ・マンソクファンミーティングへのゲスト出演以来1ヶ月半ぶりの来日となる。驚いたことに髪を金髪にしてイメージチェンジだ。続いては『恋人』から「♪告解」、スクリーンには『恋人』名シーンの数々が映し出された。先刻ご承知とは思うがドラマ『恋人』公式ページは私が製作していた。何百回も聴いている曲だが、ドラマチックにアレンジされ、フィの歌唱でまた違ったイメージを受けた。

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普段はあまり緊張しないと言う彼も今日はやや緊張気味。仕事での来日が多いフィ、時間があったらゆっくりと日本を観光をしてみたいと言う。会場からは“是非、北海道へ”と誘いの声、一度コンサートに行ったことがあるが今度はゆっくりと訪れてみたいと応えた。さて次も私に縁の深いドラマ『復活』、ソウルでのイベントの取材、またオム・テウン初来日時にはロングインタビューをさせて頂いた。そんな『復活』からは「♪無罪」、人気ドラマとあって会場からも大きな拍手が起こった。そして10年の時を経てドラマとして復活した『チング~愛と友情の絆』からは「♪僕のものにならない君」、フィの名前を世に知らしめた曲だ。このドラマは大ヒット映画のドラマ化という事もあり、またヒョンビンが演技の上でも急成長したと評判の話題作だ。ここでフィはステージを後にした。

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さて『冬のソナタ』後にドラマとしてもOSTとしても大ヒットしたのはイ・ビョンホン、ソン・ヘギョ主演の『オールイン』、テーマ曲をバラダンの演奏で。このOSTはとても良い出来栄えで感心したものだ。故パク・ヨンハ氏が「♪始めて出会った日のように」を歌った事でも話題となり、彼はこの曲がきっかけで歌手としても活動することになった。



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続いて登場は7月7日に日本でメジャーデビューしたJULY.、神話のキム・ドンワンやジョンフンに曲を提供する才人だ。『天国の樹』から「♪断念」でたっぷりと息を含んだ深い声を披露した。
“一口お水を!”と日本語で。ところでせっかくメジャーデビューしたのに<JULY>を<ジュリー>と読む人がいて“ホントウ二 カナシイ”と彼、“ジュライなので覚えて帰って!”と念願した。そして『天国の階段』から「♪天国の記憶」、スクリーンでは寄せる波の間近でピアノを弾くクォン・サンウの姿、それに合わせて会場はバラダンの弾くピアノの旋律が鳴り響いた。

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続いて同じく『天国の階段』から「♪会いたい」、韓ドラテーマソング人気のトップだろう。
“一緒に歌いましょう!”ハスキーな声が会場に響き渡った。“モシッソヨー!”と会場から声が掛かると“イイですね。”と彼、もう一度皆で“モシッソヨー!!”

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日本でのメジャーデビュー曲「♪胸いっぱいの哀しみを」は最近再び人気となっている「♪また君に恋してる」の作詞家松井五郎氏の作、そして自身が曲をつけたオリジナル曲だ。JULYソロステージ最後はドラマ『エデンの東』からテーマ曲、会場は手拍子となった。
“ミナサン アリガトウゴザイマシタ。コレカラモ ガンバリマスノデ オウエンヨロシクオネガイシマス。”とステージを後にした。



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15分の休憩を挟んで始まった第2部はバラダンのステージ。このところ大人気の韓流時代劇テーマソングを新旧織り交ぜての「新歴史物語」。激しい太鼓の演奏でスタートし、メドレーするのは『善徳女王』からテーマ曲「♪アラロ」、『ファンジニ』から「♪野花」、『太王四神記』から「♪運命」、『イ・サン』から「♪約束」、『チャングムの誓い』から「♪フェブカ」いずれもおなじみの人気ドラマテーマソングだ。壮大な歴史絵巻を音で繰り広げ、韓国伝統の太鼓で打ち収められた。



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韓ドラテーマソングと言えばこの人は絶対に外せない、ご紹介するまでもないが2001年『美しい日々』のOSTでデビュー、2003年にNHKで放送されたこのドラマ、当時歌っている人は誰かとの問い合わせが殺到したそうだ。それがきっかけとなり日本でのデビューを果たした。2010年の今年は「うたいびと」をリリースし、全国をコンサートツアーしている。
大きな拍手と歓声に迎えられたのはオスカルではなくZERO、金モールがあしらわれた真っ白な衣装に身を包んだ彼はまるで王子様だ。スタートはやはりこの曲、『美しい日々』から「♪約束」。安定した歌声、後半は日本語での歌唱だ。大好きなバラダンとご一緒できて嬉しい、楽しんでくださいと挨拶した。

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ZEROのステージの魅力は歌だけではない。流暢な日本語で進められるトークもとても楽しい。
まずは韓日の文化の違いについて。最初は全く受けつけなかった日本食文化の伝統、梅干。
特に今年の夏は暑かったからご飯に梅干も気に入ったそうだ。また来日して間もない頃は小銭が使えなかった為、いつもお札を出していたそうだ。今は練習の為できるだけ小銭を使うようにしていると言う。コンビ二でのエピソードなどを紹介、最近のお気に入りの日本語は<ちょうど、戴きました>、日本での活動も6年目となった彼、日々の暮らしも余裕が出てきたようだ。
歌のステージに戻り、コス主演ドラマ『グリーン・ローズ』からテーマ曲をキャットで美しい高音を披露した。そして『愛情の条件』から「♪さよなら愛する人」。60話に及ぶこのドラマはチソン、ソン・イルグク、ハン・ガイン主役3人の愛情の糸が複雑に絡み合う。特に最終話は何度観ても涙する。

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トークは日韓文化交流へ。ZEROのステージでは欠かせないミニハングル講座。
<サランヘヨ(愛してる)>、<マシッソヨ(美味しい)>、<モシッソ(カッコイイ)>はすでに教授済み、ただし<マシッソヨー>と<モシッソヨー>は似ているからくれぐれも間違わないようにと注意付き。今日練習のフレーズは<ネガ トォ イッポヨー(私がもっと綺麗です)>、繰り返し練習した後は有名韓流スター女優の名前を挙げ、“続けてー”と観客に。勿論従順なファンは“ネガ トォ イッポヨー!”。にやりと笑う彼、“韓国旅行をもっと楽しめるように諦めないで勉強して!”と楽しいミニハングル講座だ。

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再びの歌のステージ、『アイリス』からペク・チヨンが歌う主題歌「♪忘れないで」をZEROバージョンで。“イ・ビョンホンさんとZEROとどっちが格好いい?”と訊く彼にファンは勿論“ZERO-!”と答える。彼も心の中で“ネガ トォ モシッソヨー”と思ったかは不明だが上品で洗練された歌声を披露した。続いては今話題にしたばかりのイ・ビョンホン、チェ・ジウ主演『美しい日々』から「♪Good Bye」、美しい高音、そして日本語も織り交ぜての歌唱。

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最後は自身が作詞作曲のオリジナル曲「うたいびと」。
                ―自分を愛して、自分を信じて、自分の道を歩んで行く。
                                夢は少しずつ近づいている。
                   待っている人達がいるから、いつまでも歌い続ける。
                                幸福の為に、皆の夢の為に負けないで歌い続ける。―

こう歌い収めた「うたいびと」、それは彼自身へのメッセージでもあるようだ。
曲が終わるごとに深々とお辞儀をする姿が印象的なZEROのステージもラストとなった。



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さてドラマテーマソングと言えばもう1曲、どうしても忘れてはいけない曲がある。
ドラマ『冬のソナタ』が韓流ブームの始まりだとしたら、こちらは韓ドラテーマソングブームの始まりの一曲「♪My Memory」。アンコールに応えて再登場したZEROが歌い始め、続いてJULY、フィが再登場して出演者全員が揃って歌う「♪My Memory」で今日の韓ドラの世界の締めくくりとした。

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“皆様の幸福と笑顔を守るため歌い続ける”と誓うZERO、バラダンの演奏と多様な歌声で数々のドラマテーマソングを披露してくれた『韓ドラ★テーマグランドコンサート』はこうして終演となった。



バラダンホームページ
http://www.baladin.net/

ZERO公式ファンクラブ
http://www.zero-park.com/

JULYオフィシャルサイト
http://jangjungwoo.com/

フィオフィシャルジャパン
http://wheeyeon.blog46.fc2.com/

◆    

【今日の一言】
ドラマで聴きなれた曲も歌手が替われば、その印象も異なる。ご来場の皆様はどのようなシーンを思い浮かべただろう。アンコールのステージではZERO、JULY,、フィが次々と登場し、OSTベテランから若手までのハーモニーはこのコンサートならではだ。
ZEROとファンの皆様との楽しいやり取りも彼の日本での地道で着実な歩みを感じさせた。
ZERO自身が描いた夢にはすでに近づいている。今度は皆様の夢のために歌い続けるという言葉はとても印象的だった。

 

◆◆

【コンサート情報】
毎回素晴らしい演奏を披露するバラダンがイム・テギュンとともにクリスマス直前にコンサートを開催する。イム・テギュンも韓ドラOSTに欠かせない歌手の一人だ。またミュージカル俳優としても素晴らしい歌声を披露している。
このコンサートのご案内はページを改めてお届けするが簡略にご紹介する。

『イム・テギョン&バラダン クリスマスコンサート』

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開催日時:2010年12月21日(火)
開場 14:30   開演15:00
会場:アプリコ(大田区民ホール) 

出演
イム・テギョン(Vocal)
バラダン(室内管弦楽団)

 

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キイロイトリ

12日の公演のレポートをありがとうございました!
3人のアーティストさんはお会いする度にどんどん日本に慣れられて、特にZeroさんは日本語がペラペラになりましたね!
(ウラ話ですが、リハの際にZeroさんが他のお2人に日本語で話され、日本語が分からないフィさんがキョトンとしてた、という笑い話があります。それぐらい、Zeroさん、日本語で話すのが自然なんでしょうね♪)
こちらの記事、リンクを張らせてもらって良いでしょうか?
宜しくお願いいたします。
by キイロイトリ (2010-09-21 21:54) 

上野まり子

キイロイトリ様

ご訪問ありがとうございます。
素敵なコンサートでした。
また楽しい裏話ありがとうございます。
日本人、韓国人が入り混じっているところで
韓国人が通訳をしていると時々どちらに向って通訳しているか
ご本人もわからなくなることがあるようで
全く日本語の解らない韓国人に
日本呉で説明を始めるなどと言う事もおきますね。
ZEROさんも日本語で思考するようになったのかもしれません。
リンクを張ってくださるそうで宜しくお願いします。
by 上野まり子 (2010-09-22 01:53) 

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