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ハ・ジョンウ『国家代表!?』10月23日公開 映画祭舞台挨拶レポート [韓国俳優取材REPORT]


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こんにちは 上野まり子です。

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今秋も多くの映画祭が開催されている。
9月17日、「第3回したまちコメディー映画祭in台東」のオープニングセレモニー&レッドカーペットでは映画『国家代表!?』主演ハ・ジョンウとキム・ヨンファ監督が登場、上映会では舞台挨拶が行なわれた。
また出演のキム・ドンウクは9月25日に「1st 茶話会&ファンミーティング&ミニライブ」を新宿にて開催した。



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(C)2009 KM CULTURE, SHOWBOX/MEDIAPLEX ALL RIGHTS RESERVED

韓国で860万人動員、4週連続ダントツ1位、そして歴代興行成績6位の大ヒット映画『国家代表!?』が10月23日(土)、いよいよ日本公開となる。

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(C)2009 KM CULTURE, SHOWBOX/MEDIAPLEX ALL RIGHTS RESERVED

主将ボブ (韓国名:チャ・ホンテ)役は2002 年、『マドレーヌ』で映画デビューして以来、一作ごとに違う印象を放つ変幻自在ぶりで注目を浴びているハ・ジョンウ。08 年の映画賞を総なめしたナ・ホンジン監督の『チェイサー』では冷酷な殺人鬼役で韓国を代表する俳優の仲間入りを果たした。また、サンダンス映画祭で話題を呼んだヴェラ・ファーミガ共演の韓米合作『二度目の恋』、妻夫木聡共演の日韓合作『ノーボーイズ,ノークライ』に出演するなど、その活躍の場は国際的になっている。
7歳の自分をアメリカに里子に出した実の母への想いと、アメリカ人にも韓国人にもなりきれない自身のアイデンティティに揺れる27歳。“俺を捨てた国の国家代表? 笑わせるなって”という元アルペンスキー米国ジュニア代表。
なお、父親は本作でオリンピック組織委員長を演じた俳優のキム・ヨンゴン。

フンチョルを演じたのは『コーヒープリンス1号店』ハリム役で一躍注目となったキム・ドンウク。またその歌唱力を生かして『オン・エア シーズン2』などのミュージカルの主役を務めている。本作では高校時代に薬物使用によりメダルを剥奪された元アルペン選手。代表入りする前はナイトクラブで働いていたプレイボーイ。コーチの娘を<3週間で落とす!>と豪語する。パンコーチの娘を巡ってボブをライバル視か。
また本作で繊細、且ついきいきとした演技が高く評価され、韓国の映画監督約250 人が選ぶ「2009 ディレクターズ・カット・アワード」の新人俳優賞を受賞している。

任命されたことをきっかけに、ダメ人生からの脱却を図る元こどもスキー教室講師のコーチ パン・ゾンサム役は『チュノ』にも出演したソン・ドンイル。

監督・脚本はキム・ヨンファ。中央大学映画学科(映画演出専攻)の卒業制作の短編『塩サバ』が国内外の映画祭で高く評価された。06年、『カンナさん大成功です!』を発表。一筋縄ではいかない題材から新鮮な笑いと深い感動を生み出し、またたくまに韓国映画界を代表する監督の一人に躍り出た。そして長編3作目の『国家代表!?』ではなんと860万人を動員、無名だったスキージャンプ選手に注目が集まるなど社会現象を巻き起こした。また韓国映画界でもっとも権威のある大鐘賞と青龍賞においては、『母なる証明』のポン・ジュノ監督や『渇き』のパク・チャヌク監督らを抑えて監督賞を受賞している。本作では時速90キロの助走、飛距離130メートル超の滑空を体感させる。

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(C)2009 KM CULTURE, SHOWBOX/MEDIAPLEX ALL RIGHTS RESERVED

まずはハ・ジョンウ、キム・ヨンファ監督来日の「したまちコメディー映画祭in台東」レッドカーペットの模様から。
「したまちコメディー映画祭in台東」はいとうせいこう氏が浅草に住んでいる事がきっかけとなり、エンターテイメントの発信地として台東区民と共に育て上げている映画祭だ。
この映画祭のオープニング作品となったのが『国家代表!?』、いとうせいこう氏が日本版の字幕監修を手がけている。

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下町情緒たっぷりに人力車で会場に到着したハ・ジョンウとキム・ヨンファ監督は日本の伝統文化に触れ、下りる事が惜しそうな様子を見せた。「したまちコメディー映画祭in台東」総合プロデューサーのいとうせいこう氏に迎えられたレッドカーペット、短く挨拶をしてオープニングセレモニー会場である浅草公会堂へとファンの歓声を受けながら歩んだ。会場前にはハ・ジョンウ氏の熱狂的なファンが彼を取り囲むというハプニングが。氏は立ち止まり嬉しそうにサインをしたり、握手をしたりしていた。



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さて会場に着くとフォトセッションが行なわれた。全員が勢揃いしたステージ、残念ながらオフィシャル写真が届かなかった為、その様子はお届けできないが、全体からハ・ジョンウ、キム・ヨンファ監督の2ショットをクローズアップで。

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オープニングセレモニーは勇壮な太鼓の響きでスタートした。

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その後、『国家代表!?』上映会ではキム・ヨンファ監督、ハ・ジョンウ氏が改めて登壇した。

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キム・ヨンファ監督は韓国内に留まらずアジア圏での多くの関心に感謝する。プロモーションの一環としてこの映画祭に参加させて頂いた。台東区は過去と現在が混在する街という印象、特徴のあるすばらしい映画祭への参加、大きな歓迎に気分が良いと挨拶した。

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またハ・ジョンウ氏は、昨年の『ノーボーイズ・ノークライ』から一年ぶりにご挨拶することになった。お会い出来て嬉しい。暖かい歓迎に感謝する。映画を観て映画祭をお楽しみいただきたいとし、またこの地については暖かい印象の街、人力車も興味深く、長く記憶に残るだろう。帰国したらお土産話しも沢山出来そうだし、インターネットで「浅草」について調べてみたいと笑顔を見せた。

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いとうせいこう氏はしっかりとした構成の中に笑いが入り、ほっとしたり感動したりできる作品だ。その流れを止めないようにどのように訳すかに留意した。楽しんで戴きたいと挨拶した。
人生は苦しみと喜びという二つの感情から成り立っていると思う。人生は苦しみと喜びの融合の連続だろう。どちらかの感情に偏らないように留意して、調和するように製作している。素直な感情で楽しんで戴きたいと監督。

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ジャンプする前にジャンプ台の上のバーで待っている時の恐怖感には今もさいなまれるとハ・ジョンウ氏、実はちょっと高所恐怖症気味だと告白した。
事実とフィクションの融合で作られた事も今作品の魅力の一つだ。

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映画公開後は、実際のチームも訓練の為の充分な支援が受けられる様になり、現在は実業団チームも結成されたという。今回の冬季オリンピックの成績は良くなかったが国民は大いに応援した。製作した者としてこの映画という形で皆さんにプレゼント出来た事、そして国家代表として一生懸命努力している選手達にもささやかなプレゼントになったと喜ばしい思いだと誇らしげな監督。その後フォトセッションで舞台挨拶は終了した。会場では『国家代表!?』が上映された。

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◆◆

「ありえない」の向こう側へ
ダメ男たちの一発逆転プロジェクト
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(C)2009 KM CULTURE, SHOWBOX/MEDIAPLEX ALL RIGHTS RESERVED

10月23日(土)公開
シネマスクエアとうきゅう、丸の内TOEIほか全国ロードショー

公式サイト

http://kokka-daihyo.com


【作品紹介】
2009年/韓国(原題:TAKE OFF)
35mm/シネマスコープ/SRD
146分
監督・脚本:キム・ヨンファ
出演:ハ・ジョンウ、ソン・ドンイル、キム・ドンウク、キム・ジソク、チェ・ジェファン、イ・ジェウン
字幕監修:いとうせいこう

【ストーリー】
1996年、全羅北道の茂朱(ムジュ)。
この地に冬季オリンピックを誘致するため、正式種目のひとつであるスキージャンプの国家代表チームが急遽作られることになった。誘致委員会からコーチに任命されたこどもスキー教室の講師パンは早速選手集めを開始するが、スキージャンプ不毛の地、韓国に経験者などいるはずもなく—。「兵役はイヤだ!」「コーチの娘を落としたい!」「実の母に会いたい!」不純な動機で国家代表入りしたダメ男たち。
まず主将として白羽の矢が立ったのは、幼い頃にアメリカに里子に出された元米国アルペンスキージュニア代表のボブ(ハ・ジョンウ)。実の母を探すために来韓したものの、公的機関の協力が得られず祖国に失望していたボブは、パンコーチ(ソン・ドンイル)の「オリンピックに出場すれば母が自ら探しに来るはず」という言葉に乗せられ、なんとなく代表入りすることに。
続いてスカウトされたのは、高校時代はスキー選手だったが薬物使用でメダルを剥奪され、現在はナイトクラブで働く遊び人のフンチョル(キム・ドンウク)。そして、彼の高校のスキー部仲間で、両親の死後、一人で祖母と弟を養っているチルグ(キム・ジソク)と、焼肉屋を経営する父親に一日中こき使われているジェボク(チェ・ジェファン)。さえない暮らしを送っているこの3人にパンコーチは「金メダルを取れば兵役は免除される」と約束する。家族を置いて入隊することに不安を感じていたチルグはチームに加わり、そんな兄を慕う天然系の弟ボング(イ・ジェウン)も補欠として参加。ジェボクも厳格な父に認めてもらいたい一心で加わった。フンチョルだけは反発し続けていたが、コーチの美しい娘スヨン(イ・ウンソン)が現れた途端に態度を一変。彼女をモノにすることを目標にチームに合流する。
プールのすべり台を大滑降! 時速90kmで走る車でスピード体感!
金も場所もない初心者の命がけのトレーニング!
かくして、スキージャンプなど見たことも聞いたこともない若者で国家代表チームが結成された。彼らに国際大会の映像を見せながら「素晴らしいだろう?」と威勢のいいことを言っているパンコーチも実は経験ゼロ。もちろん練習メニューは完全オリジナルだ。木の枝にロープで吊るされた状態で両脚をV字に保つ訓練、(滑空のイメージトレーニング)、時速90kmで走るバンの上でクラウチング姿勢を保つ訓練(助走のイメージトレーニング)、空き缶の上に乗せた板に立ってバランスを取る訓練(中心を捉えるトレーニング)etc……。時には恐怖と闘いながら、時には痛みに耐えながら、超原始的な訓練に挑む選手たち。やがて完工したムジュのジャンプ台から飛ぶ頃には、彼らはすっかりスキージャンプという競技に夢中になっていた。一方プライベートでは、ボブは母親の気の毒な境遇を知り、フンチョルはマルチ商法に手を染めるスヨンに騙され、ジェボクは父にスキー道具一式を燃やされるなどそれぞれ問題を抱えつつも、来たるワールドカップと長野オリンピックに向けてチームの士気は高まっていく。
初の国際大会に乗り込んだものの、酒場での喧嘩が原因で出場停止!
そしてチーム解散の危機が! オリンピック金メダルに賭けた夢はどうなる!?
1997年12月、ついにワールドカップの日がやって来た。全8チーム中6位内に入ればオリンピックに出られる!と、意気込んで開催地ドイツに乗り込んだ国家代表だが、なんとバーでの喧嘩が原因で出場停止に! オリンピックの夢が消え去るかに見えた時、悪天候によるまさかの大会中止が決定する。全チームにオリンピック出場権が与えられることになり、抱き合ってはしゃぐ国家代表チーム。しかし時を同じくして、本来のチーム結成の動機であったムジュへのオリンピック誘致計画は失敗に終わる……。
帰国した彼らを待ち受けていたのは、チーム解散の危機だった。長野オリンピックまであと2ヶ月。後戻りできない、後戻りしたくない選手たちは、兵役免除や母親探しといった個人的な事情を飛び越え、スキージャンプに対する情熱で一致団結する。果たして彼らはもう一度空を飛ぶことができるのか!?

【今日の一枚】

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表情があまり変わらないという印象を持ったハ・ジョンウ氏だが、時々見せる笑顔が何故か<可愛い>。『チェイサー』の印象が強すぎた為かもしれない。

 

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